何者かが密かに上陸し、不穏な空気漂う長崎県対馬。
東京・新宿の片隅で発生した在日朝鮮人殺人事件。
捜査を巡り、対立する警視庁捜査一課と公安外事二課。
己れの「信じるもの」を追い求め、男たちは国境の島へ向かった…。
新宿で在日朝鮮人が殺害された。“G4”の存在を隠匿しようとする公安は
独自捜査を開始するが、捜査一課の東警部補は不審な人脈を探り始める。
刑事と公安、決して交わるはずのない男達は激しくぶつかりながらも、国家と人命の危機を察し、
銃声轟く国境の島・対馬へと向かう―警察官の矜持と信念を描く、渾身の長篇小説。
グロテスクまたは色気要素の強い印象から一転。今作は重厚な男たちの物語。
刑事部と公安部の対立、駆け引き。在日韓国朝鮮人問題に真摯に取り組んだ作品です。
「ジウ」シリーズで公安嫌いを公言していた東刑事の正義感が本作でも燃え上ります。
公安のやり方に疑問を感じながらも組織人として働く川尻。ふたりを軸にした物語。
一般庶民の目に触れることのない公安警察の世界を舞台にアクションドラマが展開。
複数人の視点、複数の場所で進行し、最後の舞台・対馬へと繋がっていきます。
警察組織のリアリティ。NHKの外事警察が好きな方、公安モノが好きな方にお勧めです。
公安、北朝鮮、在日と難解なテーマをエンターテインメントにしていて楽しめます。
対馬で「国境事変」誉田哲也さんの公安の悲哀を汲み取った面もある作品です。
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「国境事変」誉田哲也
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誉田哲也さんの文庫本「国境事変」を読み終えました。(中公文庫)
2007年の作品。新宿で在日朝鮮人の会社社長が撲殺される事件が発生。警視庁捜査一課の東警部補は社長の身辺を洗いはじめると、社長の弟が不審な人物と接触していることが判明 ...
国境事変 (中公文庫)(2010/06)誉田 哲也商品詳細を見る
内容(「BOOK」データベースより)
新宿で在日朝鮮人が殺害された。“G4”の存在を隠匿しようとする公安は独自捜査を開始するが、捜査一課の東警部補...
国境事変 (中公文庫)(2010/06)誉田 哲也商品詳細を見る
内容(「BOOK」データベースより)
新宿で在日朝鮮人が殺害された。“G4”の存在を隠匿しようとする公安は独自捜査を開始するが、捜査一課の東警部補...
連投スイマセン。
明日から忙しくなるんでいまのうちに書きだめしておこうかと。
書評だけど。(ノ'ー`)ノポイッ
国境事変 誉田哲也 中公文庫
“この人の書く警察(という組織)の描写にはリ...
国境事変 (中公文庫)(2010/06)誉田 哲也商品詳細を見る
久々に選んだ公安警察ものとしては大正解。ツイッター界隈ではあまり評判聞かないけど、誉田哲也はイイですよ矢張り。グイグイ読ませる腕力のある作家...
新宿で起こった殺人事件。 それに絡む在日韓国朝鮮人問題と北朝鮮問題。 長崎県対馬に何者かが上陸するが… 警察内部、公安、スパイ、民族問題、外交問題等々、 多角的な視点で描かれた物語だった。 国境事変作者: 誉田 哲也出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/...
国境事変(2007/11)誉田 哲也商品詳細を見る立場が違えば広義に同じ職務といえど相容れないものがあるらしい…。複雑、警察社会。
誉田哲也 『国境事変』 中公文庫 720円
[ストーリー]
新宿で在日朝鮮人が殺害された。“G4”の存在を隠匿
しようとする公安は独自捜査を開始するが、 捜査一課
の東警部補は不審な人脈を探り始める。 刑事と公安、
決?...
トラックバックありがとうございました。
仰るとおり難しいテーマでありながらエンターテイメント力の強い作品だといえると思います。