小学四年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。
この事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、
その謎を研究することにした。未知と出会うことの驚きに満ちた長編小説。
京都舞台の既存作とは一線を画す新しい作風。第31回2010年日本SF大賞受賞作。
主人公は住宅街に住む小学四年生の男子。かなりませていて理屈っぽいけど素直です。
何気ない小学生の日常。友達や謎のお姉さんとの会話に思わずクスリと笑わされます。
次々に起きる不思議な出来事に少しの疑問と不安、そして期待を抱きながら進む物語。
著者の作品に多い京都や大学生たち、ドタバタや独特の言い回しは全く出てきません。
でもおませで少しずれた所のある主人公の言葉など節々に「らしさ」は感じられます。
研究と称しての町の探検、死や時間の流れに漠然とした恐怖を語り合う様子。
主人公の語り手アオヤマ君が「世界を知る」幸せな気分を感じさせてくれる前半。
子供たちの会話や考えていそうな事が丁寧に描かれていて親しみを感じます。
アオヤマ君へのお父さんの言葉、深い信頼関係がとても素敵で暖かみが感じられます。
「はてなブックマークニュース」によると
わかりやすくいえば、郊外住宅地を舞台にして未知との遭遇を描こうとした小説です。
スタニスワフ・レム『ソラリス』がたいへん好きなので、あの小説が美しく構築していたように、
人間が理解できる領域と、人間に理解できない領域の境界線を描いてみようと思いました。
郊外に生きる少年が全力を尽くして世界の果てに到達しようとする物語です。
自分が幼かった頃に考えていた根源的な疑問や、欲望や夢を一つ残らず詰め込みました。
(森見登美彦)とのこと。
後半に謎は急展開。最後に「世界の果てを見るのはかなしいことでもあるね」と気付く。
切なさと寂しさを受け止めながら、ひと夏を経て少し大人へと近づいた少年の凛々しさ。
夏の「ペンギン・ハイウェイ」森見登美彦さんの爽やかで心地良い読後感の一冊です。
「ペンギン・ハイウェイ」森見登美彦 楽天からも購入できます。
「ペンギン・ハイウェイ」森見登美彦
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こんばんわ。今日も一日お疲れ様です。そして、今日のおすすめは森見登美彦さんのペンギンハイウェイです!いやー、前々からこの本を誰かにおすすめしたくて堪らなかったんですけ ...
森見登美彦さんの「ペンギン・ハイウェイ」を読んだぞ。あのモリミ君が才能のボタンを掛け違えるとこんなファンタジー作家になれるとは驚いた。しかし、やっぱりモリミ君の本だ。混乱が止まらない。たぶん書いている本人もチェックしている編集君も混乱していたのだろう。...
ペンギン・ハイウェイ読み終わりました。
森見登美彦作品はこれが有名かな。
こっちも読みたいんだけどなんでなんだか読み進まなくて、
新しいペンギンを先に読んじゃいました。
「小学四年生の天才少年「ボク」が、
歯医者の不思議なお姉さんのなぞを解き明かす」?...
ペンギン・ハイウェイ(2010/05/29)森見 登美彦商品詳細を見る
いつもの森見節とはまた違った感じの作品。
でも最終的には、やっぱり森見さんだなあと感じる作品。
主人公は小学生のくせに小難しいこと...
森見氏のまったく新しい小説です。なんと今回は研究好きで至極まじめな少年が主人公。歯科医院のお姉さんや研究仲間の友人、よき父や母、まだまだ子供な妹と平和に暮らしていたのだが、突如街にペンギンが...
小学4年生のぼくが住む郊外の街に突然ペンギンたちが現れた。
この事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを
知ったぼくは、その謎の研究を始めるが―。冒険と驚きに満ちた長編
小説。(「...
ペンギン・ハイウェイ/森見登美彦
uzazo評価:★★★★★(オモシロイッ)
世界を知りたい小学生が見つけた
小さな世界の果てにあった本当の世界の果て
最初に声高らかに宣言して ...
『ペンギン・ハイウェイ』
森見登美彦 著
ぼくは小学校4年生で、郊外の住宅地に住んでいる。偉い人になるために努力を欠かさず、勉強もするし、たくさん本も読む。そして、 ...
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本来はフォルムカードご紹介の日なのですが・・・
GW遊びほうけた結果
図書館から借りた本の返却期限が迫っているので
今日だけ、本のご...
えっ。と思うほど、今までのこの方の本と違います!京都じゃない!大学生じゃない!町に突然ペンギンが現れた!そのペンギンは大好きなお姉さんが関係しているらしい。小学校4年生のぼくはその謎の研究を始めるのだ・・・。
頭が良くて冷静で超ませている主人区は自分な?...
森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』★★★★★
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小学生の“ぼく”の街にペンギンが現れた。ペンギンの出現には憧れの「お姉さん」が関係しているら...
ペンギン・ハイウェイ森見 登美彦 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-05-29
はじめは「悪くはない」くらいの印象だったけど、ラストでググッと「読んでよかった!」という気持ちになりました。
狼...
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めっちゃ
純さん買いでしたけど
森見さんの四畳半神話体系にはかなり笑わせてもらってたので
(残念ながらアニメエリア外だったという再...
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なんかファンタジーすぎて、ギブアッ本。
2/5は、読んでみたが。
今、他に読む本ないから、頑張ろうと思ったけど、頑張りきれんかった。
No:00569
小学4年生のぼくが住む郊外の街に突然ペンギンたちが現れた。この事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎の研究を始めるが―。冒険と驚きに満ちた長編小説。 ペンギン・ハイウェイ 作者: 森見登美彦 出版社/メーカー: 角川書店(角川
ペンギン・ハイウェイ(2010/05/29)森見 登美彦商品詳細を見る
いやぁ、読み終えた自分を褒めてあげたい。
僕が嫌いな要素が満載だった。
・学校物は苦手だ。
・そして何よりファンタジーが苦手だ。
...
何故か街に現れるペンギン、謎の「海」、海辺のカフェ、ペンギンを作れる歯科医院のお姉さん…
問題が何か、 ということが分かるのは、 たいてい何度も間違ったあとだ。 でも訓練を積んだ人は、だんだん それを見つけ出すのが上手になる。 こんにちは☆ 本日は「森見登美彦」さん著の「ペンギン・ハイウェイ」から選びました。 「訓練を積んだ人」・・・経験値って…
世界の果ては意外と近くにあるのかもしれないなぁ~。不思議で面白ーいファンタジーです。主人公アオヤマ君のノートを見てみたい!
吉祥寺(武蔵野市、三鷹市)の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。
今回紹介するのは、5月末に角川書店から発売された
森見登美彦の『ペンギン・ハイウェイ』。
帯に書かれている宣伝コピーによれば
彼の、小説家としての新境地だそうなので...
さて、こんなニュースを発見(というのも変ですが)。
「2011年本屋大賞」ノミネート10作発表
ノミネート作品は、以下のとおり。
■2011年本屋大賞ノミネート作(五十音順)
『悪の教典』貴志祐介(...
ペンギン・ハイウェイ 作者: 森見登美彦 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2010/05/29 メディア: 単行本 購入: 21人 クリック: 1,456回 この商品を含むブログ (181件) を見る 小学4年生のアオヤマ君はかしこい。ノートを手放さすいつもいろ
たまには小説です。
自分はどうしても文章を頭の中で映像化して読み進めるので
読む速度がかなり遅いです。
小説の『告白』を読む際も、帯にあった映画版の松たか子さんの顔が頭から離れず
ずっと教師役...
『自分の満足のためにほかの人にがまんしてもらうには、
それなりの理由と手続きが必要だ』
≪『ペンギン・ハイウェイ』よ...
ペンギン・ハイウェイ(2010/05/29)森見 登美彦商品詳細を見る
第31回日本SF大賞受賞作!
□ペンギンが可愛い。
□コーラが飲みたくなる。
□やっぱりおっぱい。
□夏に読みたい小説。
SF小説で...
かわいいのに、なんかくそ生意気な少年が主人公の話。 今の年齢だから、 こんなこいるよなー かわいいなー 大人になったらわかるんだよ とか、上から目線で読んでしまうけど、 小学生のころに読んでたら、 絶対、ノートとペンを持ち歩く、 なにかを研究している女の子…
森見登美彦の『ペンギン・ハイウェイ』読みました。ペンギン・ハイウェイクチコミを見る森見作品の今まで の特徴といえば舞台が京都や主人公が文学青年っぽい大学生でファンタジー ...
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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こちらからも送らせて頂きました!
丁寧に文章書かれていて、記事も多くて尊敬します~!
よければ、こちらのブログをブックマークとして紹介させて頂けませんか?