カバー写真は平野耕作。装幀は新潮社装幀室。
ビールについての冒頭から、天才トランペッターや心太(ところてん)へ話題は移り、
最後は子供の頃に抱いていた謎の解明へと至る―。
虚実の狭間を、流れる意識のごとく縦横に語る表題作他、
ホラー、ミステリ、SF、ショートショート等々、恩田陸のあらゆる魅力がたっぷり詰まった、
物語の万華鏡。(「BOOK」データベースより)
収録作品:水晶の夜、翡翠の朝/ご案内/あなたと夜と音楽と/冷凍みかん/赤い毬
/深夜の食欲/いいわけ/一千一秒殺人事件/おはなしのつづき/邂逅について
/淋しいお城/楽園を追われて/卒業/朝日のようにさわやかに
アンソロジー、新聞、雑誌、業界誌、季刊誌、Webなど
さまざまな媒体に書いた作品を集めた五年ぶりの短編集。
恩田さんといえば、いつもは長編のずっしりした読み応え。
でも今回の短編集もしっかり恩田さん独自の世界でした。
作品ごとのメリハリ、キレの良さや凝縮の妙味、技巧が冴えてます。
ぐっと引き込まれのめり込んで、ぱっと手放されるような感じ。
クロスオーバー、ノンジャンルの幅広いエンタテインメントを楽しみました。
入門書としても最適でしょう。
あとがき―それぞれの覚え書きで、
こぼれ話や作品が生まれたいきさつがわかって興味深かったです。
そうそう、講談社ミステリーランドの予告編が入ってたのが、
うれしいサプライズでした(どれかはあとがきを読んでのお楽しみ)。
好きなのは、1.朝日のようにさわやかに(めくるめく連想が恩田流)。
2.楽園を追われて(懐かしさと現実)
3.邂逅について(イマジネーション・映像が鮮烈)。
4.淋しいお城(どきどきして…)。順番は今後入れ替わるかも、です。
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朝日のようにさわやかに 恩田陸
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表題作を含む全14作を収録した短編集。
『図書室の海』以来の短編集...
冒頭の作品にはニヤリとさせられましたー。
こういう形でリンクした作品を読めるのは
うれしいものですよね。
恩田さんの力量が非常によくわかる
贅沢な一冊でした。