正月特番用のバラエティ番組収録中、巨大迷路内でタレントが殺された。
カメラが設置された密室での犯罪が加納と玉村を待ち受けるが、
加納の論理的推理が炸裂する(「青空迷宮」)。
「チーム・バチスタ」シリーズの加納警視正と玉村警部補が難事件に挑む。
田口&白鳥シリーズでおなじみの、桜宮市警察署の玉村警部補と
キレ者・加納警視正が活躍する、ミステリー短編集です。
ずさんな検死体制の盲点を突く「東京都二十三区内外殺人事件」、
密室空間で起きた不可能犯罪に挑む「青空迷宮」、
最新の科学鑑定に切り込んだ「四兆七千億分の一の憂鬱」、
闇の歯医者を描く「エナメルの証言」――
2007年より『このミステリーがすごい! 』
に掲載してきた4編をまとめた、著者初の短編集です。
デジタルハウンドドッグこと加納警視正と振り回される人のいい玉村警部補の短編集。
短編集は初めてだったのですが、大変楽しめました。
登場人物の中の別の視点で知っているストーリーをもう一度振り返るというような内容。
なので賛否両論あるでしょうけれど、このコンビはとても絵になり面白いと思いました。
理屈をこねる人が多い海堂ワールドで直感に従ってわが道をゆく加納警視正の活躍。
まさにデジタル・ハウンドドッグの魅力満載。それに翻弄される玉村警部補の災難。
強引豪快で優秀なはみ出し者、加納さんとタマちゃんのコンビっぷりが楽しいです。
言いたいことを言いつつ玉村警部補への信頼がわかる会話はシリーズファンには痛快。
事件も警察や最新の犯人割り出しの技術等がちりばめられていて、十分楽しめました。
白鳥中心の物語ではありませんが、田口先生は思っていたより出番が多いです。
個人的な「玉村警部補の災難」海堂尊さんはほとんど外れがない作家さんです。
楽天からも購入できます。

「玉村警部補の災難」海堂尊
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なんとなく本読みがスローになってきていたところ、活を入れんとするかのよーに、予約本がまとまって回って来ました。どれもこれも、読みたいからこそ予約を入れた本ばかり。そして...
玉村警部補の災難 (『このミス』大賞シリーズ) 作者: 海堂尊 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2012/02/10 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 14回 この商品を含むブログ (18件) を見る 久し
海堂尊著 2012年宝島社刊行 初出は『このミステリーがすごい!2008年版,2009版,2010版,2012年版』。 以下の短編ミステリー4本。 東京都二十三区内外殺人事件 青空迷宮 四兆七千億分のーの憂
玉村警部補の災難/海堂尊 を読みました。
玉村警部補の災難/海堂尊
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-内容-
「イノセントゲリラの祝祭」の文庫本にも収録されていた
東京出張中に事件に巻き込まれた田口センセと現代の監察医の
問題について書かれた『東京都二十三区内外殺人事件』。
密室のようで密室でない巨大迷路内でおこった殺人事件が
書かれた『青...
犯罪捜査と医学の関係を描いた作品集。バチスタシリーズの番外編。 この本に限り、主役は捜査員のの玉村と加納。 【送料無料】玉村警部補の災難 [ 海堂尊 ]価格:1,600円(税込、送料込) 「東京都二十三区内外殺人事件」 久しぶりに白鳥の登場するエピソードを読ん…
海堂尊さんの「白鳥・田口」シリーズのスピンオフというところでしょうか。 「ナイチ
私も送らせて頂きますね。