狭小な正方形上に、無限に広がるこの王国。
純然たる四畳半主義者たちによる7つの宇宙規模的妄想が、京都の町を震わせる!
阿呆らしくも恐るべき物語。
数式による恋人の存在証明に挑む阿呆。桃色映像のモザイクを自由自在に操る阿呆。
心が凹むと空間まで凹ませる阿呆。否!彼らを阿呆と呼ぶなかれ!
狭小な正方形に立て篭もる彼らの妄想は壮大な王国を築き上げ、やがて世界に通じる扉となり…。
徹底して純粋な阿呆たち。7つの宇宙規模的妄想が、京の都を跋扈する。
京都の大学生たちを主人公にした作品群が、森見登美彦作品を読むキッカケでした。
森見登美彦さんのいわゆる四畳半シリーズ最新作は、京都の街を舞台にした連作集。
それぞれの章は独立的にも完成されていて、章ごとに作風が変わるオムニバス的な作風。
一読で全てがスッキリするわけではなく、最初は違和感を覚えてリタイアしそうでした。
例によって多様な他作とのリンク。読み進めると徐々に全容が見えてきます。
最後に向けて収拾される伏線。それぞれで森見登美彦さんの構成力が垣間見えます。
日本SF大賞の受賞はファンとして嬉しかったですが、やっぱり森見作品は四畳半モノ。
別に京都で学生時代を過ごしたわけでもないんだけど、何かとても懐かしさを感じます。
既読の作品たちで出てきた、おなじみのキャラ達も健在なのが、うれしかったです。
大日本凡人會や四畳半統括委員会といった謎の組織の秘密も明かされます。
収録作品は以下の七つ。「四畳半王国建国史」「蝸牛の角」「真夏のブリーフ」
「大日本凡人會」「四畳半統括委員会」「グッド・バイ」「四畳半王国開国史」
京都の「四畳半王国見聞録」森見登美彦さんのとても楽しめた一冊でした。
楽天からも購入できます。

「四畳半王国見聞録」森見登美彦
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狭小な正方形上に、無限に広がるこの王国。純然たる四畳半主義者たちによる7つの宇宙規模的妄想が、京都の町を震わせる! 阿呆らしくも恐るべき物語。
やっと読むことが出来たよ~!(∩´∀`)∩ワーイ
今回の本は短編集なので、ちょこちょこ味わいつつ楽しむことができるよ。
とはいっても、「四畳半神話体系」の続きというわけではなくて、四畳半を巡る京都の大学生たちが、うごめく姿wをとくと...
「ぼくはいつもそんな気がするんだよ。父さんとドライブに行くときにも、この道を行っ
大学生モノ連作短編集。
「四畳半神話体系」の続編でも何でもないけれど、事前に読んでおいた方が楽しめる。
他の森見作品と太宰治の「グッド・バイ」も読んでおくとより楽しい ...
『四畳半王国見聞録』著:森見登美彦 / 新潮社(2011.1.30)
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四次元的に広がり続けるこの王国の存在を、ゆめゆめ疑うことなかれ!
またも森見登美彦ワールドが全開☆
『四畳半神話体系』の続編ではありませんでしたが、
これま...
今を遡る事 約三年の2010年。四畳半神話体系のTVアニメーションが(個人的に)好評にスタートし、(たぶん世間的に)好評のまま大団円を迎え終わった翌年に、なんだか四畳半と名の付くよく分からないものが刊行されました。 アニメの影響を受けて企画されたアニメのガイドブ
森見登美彦さんの「四畳半王国見聞録」を読んでしまった。森見さん、天才だな。畏れ多いほどの天才っぷりに読者が付いていけないんじゃない?そんな本でした。かくいうワタクシも全く付いていけず、いくたびも挫折しかけ、なんとか読み疲れながらも読破。しかし曖昧模糊。そんな本のあらすじは読み取れず、仕方がないから書き出しの部分を紹介して、粗筋とさせていただきます。諸君!諸君と言っても誰もいないのだが、しかし...
もはやこれは――こうなっては、何をか言わんや(≧∇≦)ノ彡。
いやむしろ清々しい・・・なんてことはないか。やっぱりヘンですか。すごくヘンですか~。
このあいだ、中堅の国立大学に勤務する友人に会った。
いまは、国立大学といえども、ただ待っていれば優秀な学生が集まる、という時代ではないのだそうだ。
彼は時期になると日本中の高校をめぐり営業をするらしい。
しかし、高校を訪問して来客受付簿を見ると、だいたい東京大学に先を越されているというのだ。
(しかも、東京大学は学区ナンバーワンの高校しか回っていないらしい)
で、近年顕著なのが...
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<評価>★★★☆☆
数式による恋人の存在証明に挑む阿呆。桃色映像のモザイクを自由自在に操る阿呆。心が凹むと空間まで凹ませる阿呆。否!彼らを阿呆と呼ぶなかれ!狭小な正方形に立て篭もる彼らの妄想は壮大な王国を築き上げ、やがて世界に通じる扉となり…。徹底して純粋な阿呆たち。7つの宇宙規模的妄想が、京の都を跋扈する。
『...
確かに懐かしい感じがしますよね。
そして京都に遊びに行きたくなります。