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Author:藍色
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手塚治虫キャラクター図鑑〈4〉「リボンの騎士」と夢の王国・ファンタジー編
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夏のくじら
夏のくじら夏のくじら
(2008/08)
大崎 梢

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イラストはタムラフキコ。装丁は関口聖司。初出は別冊文藝春秋。ネタバレありです。
高知大学に入学した守山篤史は、従兄弟の多郎から、強くよさこい祭りに誘われます。
四年前の苦い思いから初めは後ろ向きです。でも次第によさこいに惹かれていきます。
大崎梢さんらしく人探しのミステリ要素も絡めた、篤史のひと夏の物語です。
篤史はスタッフとして参加します。各章で、当日までの過程が詳しくわかります。
様々な準備を積み重ねる踊り子やスタッフの情熱が、リアルに感じられました。
月島、三雲、カジ、志織、彩乃、それぞれの過去や思いも、描き出していきます。
当日は踊りに迫力があって、汗や息づかいまで伝わってきました。
探し人、いずみの行方と正体、甘酸っぱい再会。夏の熱さと爽やかさが印象的でした。
夏のくじらが跳ねるラストが清々しかったです。よさこい祭り、見たくなりました。
謝辞で舞台裏と、大崎梢さんの人柄やプライベートも少しわかって、よかったです。
夏のくじら
大崎 梢
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大崎梢 | 【2008-08-27(Wed) 04:04:58】
Trackback:(4) | Comments:(9)
平台がおまちかね 大崎梢
平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)
(2008/06)
大崎 梢

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ブックデザインは緒方修一。カバーイラスト・デザインは佐藤繁・水野哲也。
初出「ミステリーズ!」+巻末書き下ろしの連作短編集。
成風堂書店シリーズでおなじみ、大崎さんの新シリーズ、
出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ第一弾です。
出版社、明林書房の万事控えめで弱気な新人営業マン井辻くんの、
日々の奮闘と謎解きを描くハートフル・ミステリです。
なぜか店主の態度が急変する「平台がおまちかね」、「マドンナの憂鬱な棚」
「贈呈式で会いましょう」「絵本の神さま」「ときめきのポップスター」を収録しています。
登場人物の楽しいやりとりがコミカルで笑えます。
出版社の営業マンの日常や営業の実際、書店との関係など興味深かったです。
書店員さんや経営の苦労や本にまつわる思いが大崎さんらしくて
心が温かくなる短編集でした。
最後のお話は謎かけした人物がわかってニヤリでした。訪問はいつでしょう!?。
出版社の営業マンに、平台がおまちかねなんて、たぶん夢のような一言でしょうね。
井辻くんの成長が楽しみです。そして名探偵宝力宝シリーズが読みたくなりました。
平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)
平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)


大崎梢 | 【2008-07-16(Wed) 01:56:29】
Trackback:(16) | Comments:(23)
天才探偵Sen公園七不思議 大崎梢
天才探偵sen公園七不思議 (ポプラポケット文庫 63-1)
絵・久都りか。ポプラポケット文庫。
主人公で語り手の渋井千はさつき小学校の天才六年生。クラスメイトの香奈と信太郎の三人で作っている壁新聞。次のテーマはさつき町七公園の七不思議と決まり、解明に乗り出すと五年前の事件が。
噂や過去の事件を元に謎の真相へと少しずつ近づいていきます。不気味な不審者、共通項やキーワードなどで小気味いい展開。登場人物のシンプルな個性と良く練られたストーリー。マンガ「名探偵コナン」の少年探偵団ふうの物語。できる事をわきまえながら進むことに好感も。児童書ですが結末の謎解きが解りやすくて余韻も良く、楽しめました。面白いシリーズになりそうです。
関連情報 大崎梢の読了本


大崎梢 | 【2008-01-07(Mon) 04:34:34】
Trackback:(7) | Comments:(11)
片耳うさぎ 大崎梢
片耳うさぎ
装幀は藤田知子。装画・見取り図・本文カットは大庭賢哉。
小学六年生の蔵波奈都は父の実家に引っ越して約1ヶ月。古くて大きなお屋敷に馴染めず苦痛の日々。頼りの母親が祖母の看病で、週末まで一人で過ごす窮地。級友の一色裕太からの紹介で中学生のさゆりに泊まってもらうことに。その夜、蔵波家に興味津々で好奇心旺盛なさゆりに引っ張られて忍び込んだ屋根裏で、ふたりが目にしたものは?。耳にする不吉な「うさぎ」の言い伝え…。屋敷に隠されているのは?…。
屋根裏、隠し階段、押入れの奥。目次裏の見取り図を見ながら、ふたりと屋敷探検しているような、わくわくドキドキの気分で読みました。楽しかったです。可愛くて、微笑ましいエピソードもあちこちに盛り込まれています。始めはいじいじしてて気弱だった奈都が、だんだんと不安や恐怖を乗り越えて謎に取り組み、成長していく姿。一生懸命で素敵です。そして終盤で明らかになる真相には驚きました。蔵波家の人たちの素顔がわかって、心穏やかになる優しい結末が心地よかったです。面白くてほのぼのとあたたかい気持ちになれた作品でした。
関連情報 大崎梢の読了本
・・晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編) 大崎梢
・・配達あかずきん 成風堂書店事件メモ 大崎梢
・・サイン会はいかが?成風堂書店事件メモ 大崎梢


大崎梢 | 【2007-09-05(Wed) 04:28:29】
Trackback:(25) | Comments:(44)
サイン会はいかが?成風堂書店事件メモ 大崎梢
サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ
東京創元社ミステリ・フロンティア。COVER PHOTO:(c)WONDER WARKZ。BOOK DESIGN:岩郷重力+WONDER WARKZ。
しっかり者の書店員・木下杏子と勘の鋭いアルバイト・西巻多絵が様々な謎に取り組む本格書店ミステリ、好評シリーズ第三弾。
・取り寄せトラップ―同一書籍の取り寄せ依頼を否定する四人。岡本詩織は…。
・君と語る永遠―社会科見学の小学生、不可解な千葉広希。関心は仕事と用語。
・バイト金森くんの告白―宴会の失敗談で出てきた失恋話。よく考えたら…。
・サイン会はいかが?―若手ミステリ作家、影平紀真の変な条件と暗号…。
・ヤギさんの忘れもの―蔵本が置き忘れた写真。隠されずしまわれて…。

ふたりの犯人、秘密の約束、もつれた恋、暗号と動機、紛失物探し…多彩な構成で楽しめました。表題作は暗号解読・作中作・犯人探しが絡まり本格的。「君と語る永遠」―少し目頭が熱くなりました。「金森くん」―不器用で鈍いやつほど、けなげでかわいいなんて一度でいいから言われてみたい(p138、多絵は言われたくない派?)。「ヤギさん」―ささやかで心温まるつながりが素敵。
杏子と多絵のコンビネーションも深化。店員の福沢、内藤もクローズアップ。一日と二十三日を始め、書店の日常業務も詳しく描かれています。好きであることさえ忘れるめまぐるしさ・激務の割に低賃金(p255〜)。…でも本屋さんで働くことは憧れです。たとえ広辞苑に直撃されても!(笑)。
読んだ図書館本はテープ張りしたポケットに、作中にあったミニコミ紙・成風堂通信が。思わぬオマケを読めてにっこりしました。
関連情報 大崎梢の読了本
・・晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編) 大崎梢
・・配達あかずきん 成風堂書店事件メモ 大崎梢
・・片耳うさぎ 大崎梢


大崎梢 | 【2007-05-18(Fri) 03:19:53】
Trackback:(29) | Comments:(46)
配達あかずきん成風堂書店事件メモ 大崎梢
配達あかずきん
東京創元社ミステリ・フロンティア。「本の雑誌」2006年上半期ベストテン第2位。COVER PHOTO:(c)WONDER WARKZ。BOOK DESIGN:岩郷重力+WONDER WARKZ。
駅ビル内の成風堂書店でしっかり者の書店員・木下杏子と勘の良いアルバイト店員・西巻多絵が五つの謎に取り組む連作短編集。元書店員が描く初の本格書店ミステリ第一弾。

1・パンダは囁く―近所に住む老人に頼まれた謎の探求書リスト。書名の意味は…。
2・標野にて 君が袖振る―コミック『あさきゆめみし』購入後、失踪した母の行方を探しに来た女性…。
3・配達あかずきん―美容院に配達した婦人雑誌『彩苑』に挟まれた盗撮写真を本人が見た。誰がどうやって…。
4・六冊目のメッセージ―退院後、お見舞い用に薦められた本のお礼の来店客。上手すぎる選択は誰が…。
5・ディスプレイ・リプレイ―参加したディスプレイコンテスト。一夜開けたら汚されていたのは何故…。

暗号、失踪、サスペンス、見えない人探し、悪意の動機…変化に富み、飽きない構成です。好きなのは1―パンダがわかっても先が見えなくて、多絵が選んだ一冊に驚きました。そして4―こんな出会い、あるといいですね〜。おすすめして気に入ってもらえたら嬉しいですし、おすすめいただいたら感謝の気持ちが増します。
書店の内情を絡めた日常系ミステリで楽しく読めました。本好きの杏子と多絵に好感。お店の方が探している本を見つけてくださると、頼もしいですよね。私は見たら読んじゃいますから本屋さんでは働けないでしょう(笑)。
関連情報 大崎梢の読了本
・・晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編) 大崎梢
・・サイン会はいかが?成風堂書店事件メモ 大崎梢
・・片耳うさぎ 大崎梢


大崎梢 | 【2007-01-23(Tue) 12:30:50】
Trackback:(34) | Comments:(48)
晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)大崎梢
晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編>
COVER PHOTO:SAY-KA。BOOK DESIGN:岩郷重力+WONDER WARKZ。
「配達あかずきん」(「本の雑誌」2006年上半期ベストテン第2位)でデビュー。
成風堂書店、店員の木下杏子に以前の同僚・有田美保から届いた手紙。中身は、故郷で美保が勤める老舗の宇津木書店、通称「まるう堂」で幽霊が出て、店が存亡の危機にあるため、西巻多絵とともに助けに来てほしい、というものでした。気が進まない杏子を、乗り気の多絵がまるう堂見学で興味を持たせ、ふたりは3泊4日の夏休みを作って長野へ。

東京創元社のミステリ・フロンティアはこれまで図書館にほとんど自動的に入ってたのに、なぜか「配達あかずきん」は未入荷。不本意ですが、2作目が大崎さん初読みになりました。
ふたりを待っていたのは、27年前の殺人事件の謎でした。地元の誇る往年の流行作家、嘉多山成治の殺害現場に佇んでいた弟子の小松秋郎は逮捕から二年後、刑務所内で病死。殺人について何も語らなかったため、別にいる真犯人への恨みから幽霊になったのでは、という噂です。ふたりは事件の関係者に会い、真相を探っていきます。
冒頭部分のアリバイ証明で、1作目の人気の秘密を垣間見た気がしました。その後の展開はオーソドックスな探偵もので、読んでる途中で犯人がわかってしまったので、ちょっと物足りない感じでした。でも多絵が杏子に出会い、成風堂書店に勤めるきっかけとなったエピソード(p108)。キーワードは巻末にありましたが、探していた本のタイトルは先の楽しみになりました。

あとがきで大崎さんが書店員とわかりますが、作品にも書店への愛があふれています。今回登場した「まるう堂」。明るさ、匂い、初めてでもすぐになじんでしまうような和やかさのある、居心地のいい空間。お客さんが求めている本を把握して「死んでいる棚」を作らない、魅力的な品揃え。現場は試行錯誤かもしれませんけど、こういう素敵な本屋さんが近くにあったら、足繁く通うことでしょう。私がよく寄る駅前の本屋さん。平台はよく動いてますが、棚が死んでて可哀相です。
合言葉はやっぱりこれ。「本屋の謎は本屋が解かなきゃ」。三作目に期待です。
関連情報 大崎梢の読了本
・・配達あかずきん 成風堂書店事件メモ 大崎梢
・・サイン会はいかが?成風堂書店事件メモ 大崎梢
・・片耳うさぎ 大崎梢


大崎梢 | 【2006-11-10(Fri) 02:49:00】
Trackback:(29) | Comments:(37)
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