七月七日にわたしたちは出会った。京都での学生生活も4年目。主人公の花は思いがけないことをきっかけに、友人のアリサから合コンに誘われる。三条木屋町の店にひとり遅れて現れた男子は、その場にそぐわない一風変わった雰囲気の持ち主だった。名前は龍彦だという。「たっくんて呼んでいい?」「いいよ」。文学部で数学嫌いの花にとって、理学部数学科のたっくんは謎に満ちていて、また彼の暮らす学生寮の友人たちもどこかキテレ...
基礎化粧品ライン「シラツユ」が看板ブランドの中堅化粧品会社メーカー。技術力が高くてアットホームなこの会社に就職した峰村幸子。しかし、不況の影響で売れ行きは先細る一方。ブランド力を取り戻すため、彼女はあるプランを思いついた。しかし、企業スパイ疑惑やM&Aなど、峰村の行く手は前途多難で…!?史上初!乙女系経済小説。新人峰村のマーケティング・センスが光るビジネス小説です。毎日全速力で走り続けているような峰村...
東京の大企業でバリバリ働いていた弥生の転職先は、北関東の納豆会社。働きマン、田舎でひと休み…できるのか!?“お仕事+納豆”小説。相変わらず気持ちをほっとさせてくれる作風です。たぶん茨城。いろんな非日常的な背景を持たせながら、日常的な部分を切り取って表現。それが物語に意外性を感じつつも、親近感が保たれている理由みたいです。爽やかな季節の移り変わりや人と土地の風土がとてもよく感じられます。肩の力を抜きリラ...