「お、おがえりなさいませ、ごスずん様」本州最北端のメイドカフェで、だべ。ちっこくて泣き虫で濃厚すぎる津軽弁。日本代表クラスの「ドジッ娘」相馬いとの進化が、全速力で始まる。津軽の奇跡、グルーヴィンな青春小説。三味線にメイドという取り合わせの可愛い表紙イラストがイメージをアップしています。方言コンプレックスから自分を変えようとした結果が何故かメイド喫茶のアルバイト。お客様を出迎える言葉も「ごスずんさま...
静岡から東京の大学に進学した石黒寿史は、同郷である法村珠美(のりたま)への恋心から、同じ映画研究部に入部する。しかし寿史は、やたら面倒見のいい、同サークルの先輩・田丸大介(タマル)につきまとわれ、早朝マラソンに付き合わされそうになったり、あきらかに怪しいサークルのBBQに参加させられたりと、振り回されっぱなしの日々。あげく、タマルまでがのりたまに恋心を抱き、猛攻撃を始めて―。舞台は(都内ではあるが)郊外の私...
ピュア過ぎてアブノーマルなヤツらが繰り広げる妄想と葛藤。ヘンなところが心地いい5つの物語。天然女子高生と気弱なストーカーが繰り返す、週に一度の奇天烈な逢瀬のの行き着く先は――?(「金曜のバカ」) ちょっと変でかわいい短編小説集。読後爽やかでキュートな作品を書いて来た著者が、魅力的な個性をついに顕在化。道で出会った女子高生を「運命の女性」と思い込み、つきまとう引きこもり君。重度の恐竜オタクであることを好...
たったひとりで県立坂越高校文芸部を守る、ハカセこと河本博士に春が来た。なんと、可愛い新入生が入部してきたのだ。彼女の名前は、野村愛美さん。ブンガク少女らしからぬ彼女が、なぜ人気のない弱小文化部に入部を決めたのだろう?不思議な雰囲気の彼女には、何か秘密がありそうだが。そんなあれこれを、部員でもないのに文芸部に入り浸っているおれは、おもしろおかしくUSBメモリに綴り始めた。そのメモリが思わぬ騒動を巻き起...