熱愛・不倫・失恋・片思い・男嫌い・処女、くされ縁・友愛。さまざまな女性の揺れ動く心情を独特のタッチで描いた名品揃い。23のお話。ひっそりと進む恋の物語。気持ちの描写が上手です。何気ない日常。痛さ、幸せ、哀しさ。いろいろな恋を体験できました。もう少し読みたいところで終わります。絶妙のタイミングです。手触り「ざらざら」川上弘美さんの掌編集。恋愛っていいなあって感じました。ざらざら 川上弘美楽天からも購...
近所の川べりからマダガスカルの森まで。いとおしく、懐かしい場所を、のびやかな筆致で辿る待望の連作エッセイ集。一月から十二月まで各三、四編で構成。場所にまつわるエッセイです。穏やかな文章。ほのぼの、どきどき、懐かしさがあります。読み飽きない面白さ。不思議な感じもしました。いたる所で此処彼処。川上弘美さんのゆったり和めるエッセイでした。此処 彼処 (ここ かしこ)(2005/10/18)川上 弘美商品詳細を見る此処 彼...
虚と実のあわいを描く掌篇小説集。とっても短いお話がいっぱい。エッセイみたいな感じです。情景が浮かぶような、小さくて何気ない挿話たち。長編では流されがちな、魅力的なそれらが主役。こんなハヅキさんのこと。川上弘美さんの掌編集。さまざまな趣向で楽しめました。目次:琺瑯/ストライク/浮く/ネオンサイン/むかしむかし/何でもなく/ぱちん/誤解/グッピー/かすみ草/森/階段/床の間/扉/白熱灯/テレビ/姫鏡台...
居酒屋でツキコさんが隣りあったご老体は、国語の恩師だった。世間話から始まった日々は、ゆたかに四季をめぐる。恋愛にはとても不器用な二人。微妙な距離感の恋愛模様。好きです。ゆっくり淡々とした色調で描く物語。しみじみとした大人の恋を感じました。ツキコさんとセンセイの穏やかな時間。慈しみあう様が、よかったです。愛しいセンセイの鞄。川上弘美さんの谷崎賞受賞作。こんな静かな恋、憧れます。センセイの鞄(2001/06)...