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Author:藍色
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手塚治虫キャラクター図鑑〈4〉「リボンの騎士」と夢の王国・ファンタジー編
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戸村飯店青春100連発 瀬尾まいこ
戸村飯店青春100連発
装丁はタカハシデザイン室。装画は小池アミイゴ。第一章加筆訂正以降書き下ろし。
大阪の下町、戸村飯店の兄弟は外見も性格も正反対で不仲。
外面のいい兄を理解できない弟コウスケ。地元が苦手で高校卒業後東京へ行く兄ヘイスケ。
交互に語り手になります。
軽快なテンポ、関西弁が心地いい笑える物語でした。
東京で順調に暮らす、要領はいいけど伝わらない思いを抱えるヘイスケ。
高校三年を謳歌する、短気で不器用だけど誰からも愛されるコウスケ。
それぞれに真っ直ぐで、認められ信用され、理解者を得て過ごす日々がいいです。
ヘイスケにはアリさん、品村さん、古嶋。コウスケには岡野、北島君。
やりとりが愉快でいっぱい笑えます。
再会した兄弟の気持ちの変化も絶妙なさじ加減で、成長が嬉しい物語です。
とっても楽しくて面白かったです。
そして東京ばな奈とビーフストロガノフを食べたくなりました(笑)。おすすめ!
関連情報 瀬尾まいこの読了本


瀬尾まいこ | 【2008-04-15(Tue) 13:55:05】
Trackback:(17) | Comments:(22)
ありがとう、さようなら 瀬尾まいこ
ありがとう、さようなら (ダ・ヴィンチブックス)
イラストレーションは七字由布。ブックデザインは池田進吾(67)。『ダ・ヴィンチ』2003年9月号〜2007年4月号連載に書き下ろし加筆のエッセイ。
中学校国語科教員としての日々。健気で律儀で可愛い生徒たち。さまざまな微笑ましいエピソードに共感。気持ちがわかって感動も一杯です。大雑把で無頓着(と、ご自分で評価)、よく眠りよく食べよく走る瀬尾さんの飾らない人柄に親近感が増してエールを送ってました。自信のなさが輝きの元のN君。「教師という仕事」の楽しさ。「生徒会担当」の「やらされるんじゃなくて、やらせてもらえると思って…」の前向きな姿勢。
「ブロック長」のW君の「B型やで3回聞いて初めてわかる」発言に、3回聞く前に自分で繰り返して覚えようよって言いたくなりました(B型なので…)。でも興味と関心のあることには強いはず、って思ってます(自己弁護…)。
関連情報 瀬尾まいこの読了本
・・温室デイズ
・・強運の持ち主
・・見えない誰かと


瀬尾まいこ | 【2007-08-03(Fri) 06:33:38】
Trackback:(11) | Comments:(18)
見えない誰かと 瀬尾まいこ
見えない誰かと
装画は、あずみ虫。装幀はヤマシタツトム。
モバイル連載「誰かとつながる。それは幸せなことだ」(2004年10月から2005年6月)に加筆訂正。
大学四回生の時から九回連続で不採用だった教員採用試験を経て、講師から現在京都府内(宮津)で中学校教員をしている瀬尾さんの初エッセイ集。
「私のそのときの毎日を楽しくしてくれている人は、確実にいる」(p79)。
校長先生や後輩や事務職員などの学校関係から、アルバイト関係、家族親戚、生徒たち…。これまでに出会った人たちひとりひとりとの出来事を1回づつ取り上げ、率直な読みやすい文章で印象深く語ります(ミニカやごんべえ:猫も)。
大雑把でがさつで根気がなく、人見知りもするし出不精で面倒くさがり。その一方で経験を積んで人付き合いもこなしてきた(愛想はいいほうがいいのだp30)とも。飾り気のない心の内がわかって、親近感が湧きました。
生徒に向き合う気持ち、「図書館の神様」のモデル、強運の持ち主というフレーズに、にっこり。瀬尾さんの温かい人柄、物事への感受性が伝わってきます。こういう姿勢や生活から良い作品が生まれるんだな、と納得しました。
読まれて、どのエピソードが印象に残りましたでしょうか?。私は地味なのでゴージャス敏子おばさんのような、大胆でダイナミックで豪快な人に憧れます。
ちょっと疲れてるなぁ、と感じた時などに、ほのかに温かな元気をもらえそうです。
印象に残った言葉:「あっそうだ!楽しくやれば楽しいんだ!」(p35)。
関連情報 瀬尾まいこの読了本
・・温室デイズ 瀬尾まいこ
・・強運の持ち主 瀬尾まいこ
・・見えない誰かと 瀬尾まいこ
・・ありがとう、さようなら 瀬尾まいこ


瀬尾まいこ | 【2007-02-03(Sat) 03:00:12】
Trackback:(14) | Comments:(20)
強運の持ち主 瀬尾まいこ
強運の持ち主
装画はコイヌマユキ。装幀は大久保明子。
別冊文藝春秋掲載4編を収録した連作短編集。

短大卒業後、事務用品会社での営業の仕事を半年で辞めてから始めて、
天職とも言えるほどになった売れっ子占い師、ルイーズ吉田
(本名:吉田幸子)が主人公で語り手です。
始めのふたつ「二ベア」「ファミリーセンター」はお客(少年、女子高生)の
悩みを解決する、どうして?というミステリー仕立て。
伏線がさりげなくて上品です。
3つめ「おしまい予言」は、物事の終わりが見える
オカルトな(?)大学生の武田君が押し掛けアシスタントに。
でもジュリアはあんまりでしょう。
女性名ですし師匠と1文字しか違わないのも(笑)。
ルイーズの終わりの兆候:新しい方向は、ちょっと唐突な気が。
4つめ「強運の持ち主」は、まとめ的なエピソード。

アンソロジーの一編も読んでますが長編としては、初瀬尾さんでした
(勢いで、後に読んだ新刊『温室デイズ』を先に掲載しちゃいました)。
普段着の会話にうなずき、
軽やかなのにしっかり伝わってくる感じの文章に好感を持てて、
あたたかい気持ちになれる物語でした。
“占いとは相手の背中をそっと押してあげること”、という持論で
お客さんにアドバイスをしていくルイーズに共感しました。
恋人の通彦は、すごい組み合わせの料理(p22など)を
創作する強運の持ち主(のはず)。
師匠のジュリエ青柳は、チーズケーキ(ホール食い)、八丁味噌、
蕎麦ぼうろを完食する食欲の持ち主。
ルイーズの身近にいるこの二人の、なぜか、作る、食べるという
食にまつわるユーモアに笑いました。
武田君のきつねうどんの“おあげ”もおいしそうでしたね。
ルイーズは人に恵まれた、天職の持ち主なのかもしれません。
この終わり方だと難しいかもしれませんが、続編希望です。
印象に残った言葉:誰かの影響を受けるのも悪くない。
それをまた誰かと違う形で共有していくのもちょっと愉快だ。(p170)
関連情報 瀬尾まいこの読了本
・・温室デイズ 瀬尾まいこ
・・見えない誰かと 瀬尾まいこ
・・ありがとう、さようなら 瀬尾まいこ


瀬尾まいこ | 【2006-09-15(Fri) 01:41:48】
Trackback:(26) | Comments:(25)
温室デイズ 瀬尾まいこ
温室デイズ
装画はノグチユミコ。装丁は鈴木久美(角川書店装丁室)。
2001年、『卵の緒』で坊ちゃん文学賞大賞を受賞、
翌年同タイトルの単行本でデビュー。
2005年、『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞を受賞。
主な作品『図書館の神様』『天国はまだ遠く』
『優しい音楽』『強運の持ち主』など。

「野性時代」2004年8月号から12月号を加筆修正。

卒業まであと五ヶ月。
宮前中学三年生の中森みちる(一方の語り手)は、
小学六年生での学級崩壊の経験から、
崩れていく学級を立て直したいという気持ちを抱いていました。
親友の前川優子が不良の伊佐瞬の唐突な告白にとまどい、
答えなかったことから受け始めた嫌がらせもあり、
意を決して起こした行動からいじめの標的にされてしまいます。
小学生の頃いじめられた前川優子(もう一方の語り手)は、
みちるを見ていることに耐えられず、救うことも何もできないことから、
教室にいられなくなってしまいます。

瀬尾さんは、2冊目でした(1冊目の『強運の持ち主』は後日アップ)。
読み始めから目が文字に吸い寄せられて、最後まで一気に読み上げました。
教師は無力で援護を期待できず、
孤立無援で陰湿ないじめにさらされても気を強く保とうとするみちる。
別室登校、相談室、学びの部屋と、
学校から遠ざかりドロップアウトしていくようでも冷静な観察力を持つ優子。
深みにはまっていくような中で、
みちるは有能なパシリになることを自分から選んだ斉藤君や
スクールサポーターの吉川、優子はカウンセリングルームの宮下さん、
学びの部屋の野口さんとの会話、ふれあいを通して、
自分にできることを見つけ出し、変えようとします。
結果としては個人レベルでは誰も変えられないし、
学校の崩壊も止められない、
苦い現実を知らされるのですが、それでも読み終わって、
ふたりの戦う姿勢、行動、気持ちがこころに響き
希望を灯すように感じました。

社会から見れば学校は温室かもしれませんが、生徒ひとりひとりは、
そこで毎日を送るしかない。
快適そうに見えても温室の中、生徒の心の中は問題を抱えていて、
でも大人たちは変えようとしないし変えられない。
崩れていく学級を立て直すために必要な、
生徒の自覚を促す方法は見つからない現実。
そして学校に行けなくなれば義務教育期間を済ませるための、
なんらかの受け皿は用意されているけれど・・・という現実。
いろんなことを考えました。
今現在、いじめを受けている子供、学校に行けなくなった子供に、
孤独を癒し勇気とヒントをくれるような、ぜひ読んでほしい作品です。
タイトルと表紙の印象とは裏腹に、
難しい重いテーマにあえて挑んだ瀬尾さんのチャレンジ精神、
心意気に驚いた作品でした。
みちると優子の高校生活も読んでみたい気がしました。
なので、続編希望です。
関連情報 瀬尾まいこの読了本
・・強運の持ち主 瀬尾まいこ
・・見えない誰かと 瀬尾まいこ
・・ありがとう、さようなら 瀬尾まいこ


瀬尾まいこ | 【2006-09-04(Mon) 11:36:39】
Trackback:(28) | Comments:(40)
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