10年ぶりに会った友達を、どこまで助けたらいい?揺れる心が生み出した傑作ミステリー!脚本家の鈴音は高校時代の友達・水絵と突然再会した。子連れの水絵は離婚して、リストラに遭ったことを打ち明け、1週間だけ泊めて欲しいと泣きつく。鈴音は戸惑いながらも受け入れた。だが、一緒に暮らし始めると、生活習慣の違いもあり、鈴音と水絵の関係が段々とギクシャクしてくる。マンションの鍵が壊されたり、鈴音が原因不明の体調不...
他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。ペダルをまわし続ける、俺たち以外には―。日本・フランス・ポルトガルを走り抜け、瞬間の駆け引きが交錯する。ゴールの先に、スピードの果てに、彼らは何を失い何を得るのか。自転車ロードレースの世界で奮闘する若者を描いたシリーズ小説の三作目。前二作は長編でしたが本書は六短編を収録したスピンオフ的なショートストーリー作品集...
ある日を境に、実生女学院のグラウンドでの運動が禁止になった。一方、隣接する男子校・実生中学では携帯電話やカメラを持ってくることが禁止されて―。スキャンダルに巻き込まれた友だちをすくうべく、アネモネ探偵団が立ち上がる。お嬢様学校の実生女学院に通う、智秋・あけび・巴の三人は、大のなかよし。ある日、学校で盗撮事件が発生し、今後一切カメラ機能のついているものの持込が禁止された。その、盗撮犯として疑われてい...
木崎淳平は教師をやめ、ハワイ島を訪れる。友人から奨められた日本人経営のホテルは「リピーターを受け入れない」ことが特徴だという。やがて同宿者がプールで溺れ死ぬ事件が起きた。直後にはバイク事故でもう一人が。このホテルにはなにかがある……。不穏な空気に充ちた、傑作ミステリー。不祥事で若くして教師の職を追われ、抜け殻のようになっていた木崎淳平は、友人のすすめでハワイ島にやってきた。宿泊先は友人と同じ「ホテル...