「自分革命」を起こすべく親友との縁を切った女子高生、家系に伝わる理不尽な“掟”に苦悩する有名女優、無銭飲食の罪を着せられた中二男子…、人生、単純じゃない。だからこんなに面白い。独特のユーモアと、心にしみる切なさ。森絵都の魅力をすべて凝縮した、多彩な9つの物語。9つの短編が時系列順に収められています。自称・発明家の夫と結婚した女性の話や、「自分革命」を成し遂げるために親友に一年間の絶交を申し入れる女子...
胸に残る文章、ちくりと刺す毒、さりげないユーモア。「人って愚かで滑稽で愛おしい!」と感じさせてくれる、バラエティ豊かな短編集です。思わぬ幸せも、不意の落とし穴もこの道の先に待っている。どこから読んでも、何度でも、豊かに広がる10の物語。誰もが迎える、人生の特別な一瞬を、鮮やかにとらえる森絵都ワールド。10本の比較的短い短編を収録した短編集。どれも面白いモチーフのお話です。ビアード・マン(ひげ人形)...
震災後15年して見つかった小説。そこにはある青年と彼の人生を変えた女の姿が。釜ヶ崎の地をめぐる陰謀に立ち向かう彼は、小説の作者でもあった。冒険恋愛小説。甲坂礼司、釜ヶ崎で働く青年。二谷結子を主人公に小説を書いてくれと頼まれる。二谷結子、二谷啓太の妻。神戸・三宮のホテルに一人で住み、つかみ所がない女。二谷啓太、チープ・ルネッサンスを標榜するホテルチェーンのオーナー。小説の依頼主。大輔、甲坂礼司に小説...
残された動物を救うべく、原発20キロ圏内へ向かった女たち・・・。被災地に無償の愛をそそぐ人々の姿を、著者一流のタッチで描く。目次 正しいとは思っていません/書いてもいいんですか?/飼い猫は、手放しちゃダメだ/保護したそうです/自分を責めて大泣きしました/見捨てるわけにもいかんでしょう/きっかけは、震災でした/よし、この子に決まり/ずっとずっと犬がほしかった/見届けて、報告しなければ、と〔ほか〕震災...