どうするかなー、今後の人生。そろそろなにか決めなきゃいけないかも。そんな年頃の同級生3人。明日に向かって一歩ずつ。三人三様の一年間。30歳をちょいと超えた3人。同級生のアラサー3人、それぞれの日常。子どもが3人いる主婦で、最近雑貨屋を始めた春日井夏美。独身でフリーのイラストレーターで母親と同居している水島珠子。4つ年下の役者志望の彼氏と同棲中の大学職員の本田かおり。いくつかの季節を重ねつつ、この3...
どこにでも行ける。その意志さえあれば──。黄色い日、白い日、赤い日。映画、ロック、火花、そして街。10歳から19歳まで、誰かにいつか存在した、ある瞬間。第32回野間文芸新人賞受賞後初の小説作品、新たなる代表作の誕生!ひとつの物語を20の短編で構成。とても読み易かったです。馴染みの作風から、自由さや作品から醸し出される不安定感を楽しみながら読みました。いたって平凡で退屈な日常を主人公の独白で淡々と語っ...
あっちに気を取られ、こっちが気になり…好きなもの、したいこと、わからないこと、今のこの感じ…世界とかかわること。地図を片手に、カメラを提げて、めっちゃおもしろいことに出会える。ファッション、料理、映画、本、友人とのおしゃべり、そしてよく見てみるとヘンな人……注目の女性作家によるここ5年の間に発表された90篇余りで編んだ初の本格エッセイ集。東京の木、空の色、おいしいもの、洋服……透き通ったのびやかなまなざ...
人は、人のどこに恋をするんだろう?消えた恋人・麦を忘れられない朝子。ある日、麦に顔がそっくりな人が現れて、彼女は恋に落ちるが…朝子22歳から31歳までの“10年の恋”を描き、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞他、雑誌掲載時より各紙誌で話題沸騰、著者初の長篇小説。服飾、雑貨に関心があり、写真を撮る関西弁の若い女性。仕事主体でなくゆるく生きている、大阪が舞台の小説をこれまで多く描いています。人物描写の感性のよ...