東京郊外の美術館を舞台に繰り広げられる、学芸員たちのアツくてちょっとホロっとくる、知られざるお仕事の物語。著者最高傑作!学生時代は応援団に在籍していた変わり種学芸員の今田弾吉。東京郊外の公立美術館に勤める彼は、職員の中で一番下っ端。個性豊かな先輩たちにコキ使われながらも、「上の命令は絶対」という応援団精神を発揮して、目の前の仕事に追われる日々を送っていた。自ら企画立案した美術展の実現なんて遠い夢。...
ピンクのクラゲ“物体P"を退治せよ! 突然の命令にわたしたちは……。次世代作家として注目される著者の最新作。 日暮誠は死んだミーニャのことを思い出すと瞬間移動した。吉原花菜は恋をすると体が浮いた。そんな二人が中学の図書委員会で一緒になった。委員長の花菜とひとつ歳下の日暮。おたがい想いを寄せながらもいつしかすれ違い―。それから六年。意外な形で二人は再会する。花菜がハマった深沢アキ、彼女は日暮の母親だった。し...
心がほっとあたたまる、最高のお仕事小説ダメ夫と離婚後、息子を連れ地元に帰った茜。アラサー×バツイチ×シングルマザー。何とか見つけた再就職先は、超弱小野球チーム。人生に遭難中の茜が拾われたのは、成績も経営も低迷中の地方球団アリゲーターズだった。個性的すぎるスタッフや選手との悪戦奮闘の日々が幕を開く。日々奮闘するすべての人へ贈る、最高のお仕事小説。実際の業務の中味はマスコットに入ったり、裏方をやったりし...
将来に漠然と不安を抱えている家具売場で働く女性が、同僚の年下男性が気になるころ、売場にかつての恋人がやってきて……(「踊り場で踊る」)。縫製工場に勤める大神は、若いころと違って事なかれ主義で働いていた。そこに、中学生たちが職場体験でやって来る。年下の同僚とともに、中学生の面倒を見るはめになった大神。そこで、ある問題が生じて―(「一匹羊」)。OL、女子高生、フリーター、元野球選手、主婦…相手にされなくても...