野獣を思わせる巨体の男―黄童の拳が少年に容赦なく降り注ぐ。雨のように。どどどどどどどどどがががががががが少年は、壁に叩きつけられた。数瞬後、何事もなく立ち上がる。その青い瞳を見開き、叫んだ!「こんどは、こっちから仕掛けるぞ!」少年は前傾姿勢になると、風となった。青い瞳の少年―その名はエンジ。拳法集団、気道門を叩きつぶすため、故郷を旅立ち、竟華の街を訪れたエンジ。彼と出会うことで、自分を見つめ直す少女ミ...
「バリボ、バリボ!」少女の輝く瞳はいつも白い球をおいかけていた。そこに彼女が生きるための全てがつまっていたから。母との約束。闘う意味。ワクワクとドキドキが。少女の名は多々良。バレーをするために生まれてきた少女。そして、強大な忍びの力をもってもいた。歴史の宿命から生まれた生死を争う競技―排球。くの一の力を持った女性たちが、己の命を賭けて死合う。全てを熱く陵駕するハイパー・アクション。 ドラゴンマガジン...
イラスト:尾崎弘宣。富士見ファンタジア文庫。シリーズの中では過去編にあたるエピソード。現代編「BLUE」の前に何があったのか、3年前の時間軸で物語が進みます。池袋から新宿に広がる巨大な地下街(ジオフロント)に無数の現象生物(フェノメノン・クリーチャー)たちが突然発生。人々を襲い始めた。地下に閉じ込められた人々を救うため、八百万機関の黒部と乾紅太郎が向かいます。そこは東洋の式神法と西洋のゴーレム法が...
イラスト:尾崎弘宣。富士見ファンタジア文庫。シリーズの中では現代編にあたるエピソード。短編集「EME RED1」から読み始めたので、1冊丸ごと1エピソードは長いかと思ったら、これがあっという間でした(「EME RED」は、もう8巻まで読みました。記事アップはできてませんけど、汗)。アジア最大の規模を持つ巨大暗殺組織、「阿修羅の手」の殺し屋に紅が狙われるストーリー。シリアスなのが特長でしょうか。見知ら...