「泥濘荘」の住人が次々と殺されていく。気鋭の新人が読者に仕掛ける二重三重のトリック。第1回鮎川哲也賞受賞作。森江春策シリーズ。さまざまな手口。誰がどうやって。謎が深まります。ユーモアやほろ苦さ。後の原型もうかがえました。大胆な構成。叙述トリック。本格の醍醐味がいっぱいです。奔放な殺人喜劇の13人。芦辺拓さんのデビュー作。熱気が伝わってきました。殺人喜劇の13人 (講談社文庫)(1998/10)芦辺 拓商品詳細を見...
有罪、それとも無罪。被告人の運命は、あなたたち六人に委ねられた。二転三転する評議、炸裂する究極のどんでん返し。傑作リーガルサスペンス。森江春策シリーズ。中編集です。証人喚問をめぐる対決の「審理」。六番目の裁判員、「あなた」視点の「評議」。自白する被告人と否定する弁護人の「自白」。特異な叙述形式。最後にサプライズでした。裁判員になったら判断は難しそうです。日本の裁判員法廷。芦辺拓さんのリーガルサスペ...
無差別復讐鬼、殺人喜劇王の凶行はどこまでエスカレートするのか。奇想に富んだ手口を記した謎の小説。黄昏の街を奔走する名探偵と少年助手。森江春策シリーズ。暗躍する殺人喜劇王。残虐で怖い手口の数々。展開が速いです。最後に明かされる様々な謎。混沌から整然へと解決です。迫る怪人対名探偵。芦辺拓さんの江戸川乱歩ワールド。読み応え十分でした。怪人対名探偵 (講談社文庫)(2004/12)芦辺 拓商品詳細を見る怪人対名探偵 (...
1930年代。創世記の伝説を探るためアララト山を目指した飛行船。待ち受けていたのは絶滅したはずの恐竜と謎の部族、そして連続殺人。森江春策シリーズ。昭和初期の社会情勢。荒唐無稽な設定です。飄々としたキャラたちに好感が持てます。丁寧な伏線、底の深い物語でした。活劇地底獣国の殺人。芦辺拓さんの冒険小説へのオマージュ。時空を超えて驚嘆です。地底獣国(ロスト・ワールド)の殺人 (講談社文庫)(2001/06)芦辺 拓商品...