19歳のオレと39歳のユリ。恋とも愛ともつかぬいとしさが、オレを駆り立てた。せつなさ100%の恋愛小説。第41回文藝賞受賞作。強いインパクトの題名。読むと日常風景の印象でした。みるめとユリ。大きな年齢差。ロマンチックじゃないのがリアルです。淡々とした描写。自然な表現。純粋な恋が伝わってきました。他人のセックスを笑うな。山崎ナオコーラさんのほろ苦でした。人のセックスを笑うな(2004/11/20)山崎 ナオコー...
恋人でも、友達でもない、たまたま集まった職場の同僚たち。ずっと好きだった先輩の退職前、最初で最後の二人きりのデート。いま隣にいる誰かとの、二度と訪れないかけがえのない時間を描いた作品集。 広田、岸、佐々木、別所、魚住、津留崎。毎日深夜まで仕事をしている六人。ぎこちないコミュニケーション。微妙な繋がりを上手な匙加減で描いています。各人が個性的。仕事仲間との他愛ない会話の積み重ねが質感を持ちリアルです...
明日の私は、誰とごはんを食べるの。人が人と関わる意味って、何。25歳の私が世界に触れる、一瞬の奇跡。文藝賞受賞第一作。閉塞感の学生時代。OLになって付き合いを使い分ける君枝。距離感と気持ち。淡々と描いてリアルです。東南アジアの旅を通して気づく自分のこと、人との関わり。微妙に変化していく心。世界を認める潔さが気持ちいいです。ディナーより浮世でランチ。山崎ナオコーラさんの苦く温かい物語でした。浮世でラ...
こんな感じは、恋の始まりに似ている。しかし、きっと、実際は違う。淳之介とエリ、梅田さんたちの交流を店長・桂孝蔵の美容院を舞台に描く。淡々と平坦に進む物語。淡白な印象です。ゆるく短い会話。感情移入できなくて残念でした。洞察と心理描写。揺れる気持ちの表現が独特で、よかったです。鬘構造のカツラ美容室別室。山崎ナオコーラさんの、微妙な関係の物語でした。カツラ美容室別室(2007/12/07)山崎 ナオコーラ商品詳細を...