小さな広告代理店に勤める僕は、学生時代に事故で失った恋人の習慣だった
「五分遅れの目覚まし時計」を今も使っている。
その五分ぶん、僕は社会や他人とズレて生きているようだ。
そんな折り、一卵性双生児の片割れ「かすみ」と出会う。
かすみは、双子であるが故の悩みと、失恋の痛手を抱えていた。
かすみの相談に乗り、彼女を支えているうち、
お互いの欠落した穴を埋め合うように、僕とかすみは次第に親密になっていく―。
水穂が影を落とす過去。かすみとの関係に希望が持てたside-A。
side-Bはside-Aから2年後の世界。物語の始めから驚きました。
移り変わる時の流れと人の気持ち。心の揺れを鮮やかに描きます。
繊細な描写、緻密な表現が生きていて、すごくよかったです。
AB面真夜中の五分前。本多孝好さんの静かな筆致の良作でした。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)
真夜中の五分前 本多孝好
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かならず「side-A」から読むようにとある。
文庫では、裏側の解説にちょこっと書いてあるだけ。
気づかない人もいるんじゃないのかな。
ほと...
文庫になると、普段は手にしそうにない本を読みます。今回のこの本『真夜中の五分前』もそう。手頃な薄さの、side-Aにside-BとLPを模した二冊本です。
広告会社に勤務する、有能だがプレイボーイと噂の主人公は、つき合っていた女性がまた去っていっても、淡々と見送りま...
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A
ちょっとミステリから離れてみようということでバババっと借りてきた本なのですが…。
うーん、物凄く簡単に、なおかつありふれた言葉でいうと「本気で人を愛することができない男が1人の女性との出会いをきっかけに本物
ブログを更新しそびれている間に、sideA、sideB両方読み終わったので、まとめて。 ネタバレあり。 sideAでは広告代理店に勤めている主人公の「僕」。学生時代、交通事故で恋人を失ったが、愛していたはずの彼女を失っても、自分が何も失わず、ただ呆然とするだ..
物事からいつも一歩引いてる風のひょうひょうと
した感じの主人公になぜか惹かれる。
セリフとかがいい感じ。
実は以前、装丁に惹かれてsid...
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A 作者: 本多孝好 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2004/10/29 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (160件) を見る 真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B 作者: 本多孝好 出版社/メー
やっぱり梅雨明けしたんですね。 関東。 そーだと思いましたが。
子ども達に 『梅雨が終わったんだよ^^』 って言ったら 『(この辺の...
本多孝好「真夜中の五分前side-A」「side-B」追加しました。これぞ「春樹チルドレン」かもね。主人公のわざと的を外すようなしゃべり方といい、展開といい、双子といい。十分楽しめました、最初は。後半は、ゆかりとかすみが事故にあったときに人格が一体化して、どちらの
(あれ? ミステリーだと思ってたけど、完全恋愛小説だったんですね。「このミス」で知った作家さんだからそうなんだと思ってました。
それにSIDE B始まりでいきなり、彼女が逝ってしまっているので。。。
双子というものの不思議と習性。片方が事故で死んでしまった
(2007/06)本多 孝好商品詳細
【★3】
2009/10/29 読了。
【あらすじ】
少し遅れた時計を好んで使った恋人は、六年前に死んだ。
僕の時間は、...
 2009年最初の読了本は、友人に紹介されたこの作品。文庫落ち前から気になっていたのだけど、ようやくタイミングが合った感じ。物語の進行していくテンポがちょうどよくて、流れている空気がほろ苦いけど柔らかくて、すーっと読み進めることができました。語りた...
この歳になって読む作家ではないと思いながら、毎度読んでしまう 本多孝好。
「真夜中の五分前」(ライフログ参照)が出たときも すぐ読もうと思ったんだけど、
もう止めとこうとか思っちゃって 素直に購入できずにいたんだけど、
昨日 古本屋で、たまたま上巻を見...
JUGEMテーマ:読書
いつも本を読むたびに、いろんな設定思いつくものだな~と、
作家さんを尊敬しますが、
今回の恋愛小説は・・
恋人を亡くした男性と、双子の女性のお話です。
お話によると、一卵性の双子ちゃんは、
見た目もそっくりながら、考える事も行動
またまた久しぶりの読書。
side-Aとside-Bから構成されている。
一卵性双生児の姉かすみとの偶然の出会い、そして妹のゆかりとの出会いから「僕」の物語は紡がれていく。一卵性双生児ゆえにすべての面において似通ってしまうふたりだが、かすみは「アイデンティティー...
本多孝好の「真夜中の5分前」を読了。
真夜中の五分前 side-A (1) (新潮文庫 ほ 18-1): 本: 本多 孝好
side-Bは、画像無かったのでテキスト...
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恋人が亡くなったあの日から、
僕は五分ずれた世界に住んでいる。
恋人の死から6年。
ふとしたきっかけで、一卵性双生児の
かすみとゆかりと出会う。
かすみはゆかりに言えない秘密を...
大学生の時に恋人を事故で亡くして、今は人と深く付き合えない僕と、
失恋で苦しみ、双子であるがゆえの悩みを抱える一卵性双生児の片...
本多孝好『真夜中の五分前 side-B』
ようやくside-Bを手に取ることができました。
side-Aから2年。
2年の間に、沢山の人がたくさんの大切なも...
(2007/06)本多 孝好商品詳細
【★3】
2009/10/29 読了。
【あらすじ】
少し遅れた時計を好んで使った恋人は、六年前に死んだ。
僕の時間は、あの日からずっと五分ズレたままだ。
そんな僕の前に突...
コメントとトラックバックをありがとうございます。
おかげで読み返したくなりました。
内容もほとんど忘れてしまってるから、
また楽しめそうです。