物語の舞台は、作者が生まれ育ち、現在も居を構える古都・京都を彷彿させる町。
語り手である「私」の家は「町の東地区、北寄りの山ぎわ」「紅叡山の麓のあたり」にある。
物語の始まりは、晩春の黄昏時。自宅から少し離れた周辺を散策していた語り手は、
突如烈しい眩暈に襲われ、行く手に見かけた「医療法人再生会 病院」を訪れる。
そこは入院設備も整った、古びた四階建ての小病院だった。
半覚醒の状態で漂っているような現実離れした作風が独特。
高い完成度。醸し出す幻想的な雰囲気が濃密です。
本格ミステリと違って奇談なので「謎は謎のままで終わる」結末です。
納得できるかどうかで評価は大きく変わると思います。
リアリストには不向き。幻想的な世界に浸りたい人にお薦めです。
ホラー深泥丘奇談。綾辻行人さんの新感覚の怪奇幻想譚でした。
深泥丘奇談 (幽BOOKS)綾辻行人

深泥丘奇談 綾辻行人
- http://1iki.blog19.fc2.com/tb.php/1534-f9daf938
トラックバック
【作:綾辻行人 メディアファクトリー 本体価格1,580円】
急激な眩暈と動悸に襲われた作家〈私〉は、たまたま視界に入ってきた『深泥丘病院』という古びた病院へと足を向けた。
ストレスを指摘され、生活の改善を勧められ、検査することになってしまった〈私〉はや...
深泥丘奇談 (幽BOOKS)(2008/02/27)綾辻行人商品詳細を見る
装飾が凝っていて、それを見ているだけでも楽しめます。
不気味な町の病院を中心にした...
綾辻行人氏 「深泥丘奇談」(みどろがおかきだん)を読了。
帯には、
「この世には不思議なことがあるものなのです。」
とありました...
綾辻行人氏の新作「深泥丘奇談」を読了しました~!
いやぁ~、結構前に借りてきたつもりだったんですけど明日が図書館に返す期限の日だったので慌てて読みました。
今回の作品は本格ミステリではなく「幽」と言う怪談雑誌に掲載されていた連作短編集です。
とは言って...
暑くてぐったり。
そしていい加減ゆーちゅーぶでのだめ観るのは限界だ。。。
じゃなくて。
深泥丘奇談 (幽BOOKS)クチコミを見る
作家である主人公が深泥丘病院に関わり初めてから身のまわりで起こるようになった奇怪な出来事談。
久しぶりの綾辻さんです。
綾辻さん
深泥丘奇談 (幽BOOKS)(2008/02/27)綾辻行人商品詳細を見る
::: ホラー ::: ★★☆☆☆
1980年代後半から、新本格ミステリというブームを巻き...
軽いホラー連作短編集。
晩春の黄昏時、語り手である作家が眩暈を覚えて診察を受けに入った深泥丘病院。
そこで出逢った医師・石倉兄弟(一)~(三)と看護師・咲谷。
私と彼らとの間に起きた不思議な出来事をつづる連作短編集。
主人公の推理作家である「私」がみた平凡な日...
深泥丘奇談 (幽BOOKS) 作者: 綾辻行人 出版社/メーカー: メディアファクトリー 発売日: 2008/02/27 メディア: ハードカバー クリック: 8回 この商品を含むブログ (58件) を見る 本格ミステリ作家である「私」は、散歩中に激しい眩暈に見舞われ、たまたま通りすがった「深泥
深泥丘奇談
綾辻行人発売元: メディアファクトリー価格: ¥ 1,659発売日: 2008/02/27
おすすめ:★★☆☆☆
「わたしよりずっと長くこの町に住んで...
実はこれ、買ったその日に読み終えてたんですが、 今のいままで感想文書く気にならず放置してました。 怖い話が読みたかったのに、怖いのひとつもありゃしねぇ。 「この世にはね、不思議なことがあるものなのです。」 奇才綾辻行人の新境地!作者が住まう”奇妙な京都”
深泥丘奇談 (幽BOOKS)(2008/02/27)綾辻行人商品詳細を見る
面白いんだけど、スッキリしない。超モヤモヤ。
答えが欲しい。
シリーズものなのか...
誰も見たことのない「綾辻行人の世界」
京都の奥には、何かが潜んでいる・・・。深泥丘病院の屋上で見た幻鳥、病院の地下へと続く階段、痛む歯、薄れゆく街の記憶・・・作家である「私」がみた日常が一瞬にして怪談に変わるとき、世界は裏の顔を表す!
怪しげな町に住む小説家のお話…。 あああ、すっきりしないものを読んでしまった。 怪現象が起こるときは眩暈が起きて、結構大事な時に目の当たりにはしていないのですが、それでも「今のはなんだったんだ~~~!!!」とほぼ毎回思ってしまいます。 うーん、でもそれ…
綾辻行人さんの“深泥丘奇談”読了しました。
綾辻行人さんといえば新本格派ミステリー作家。しかしこの作品は
ミステリーではありません。綾辻氏流の怪談話。
御自身をモデルにされたと思われる主人公の小説家が自宅近くの
深泥丘病院を訪れてから身辺でおこる奇...
読み始めて既視感。
読み進めて納得。
以前に読んだ 「川に死体のある風景」に収録されていた作品が。
日常に潜り込む非日常。
妄想落ちだけは簡便。
▼読書日記
漱石はロマンチストだ・・・
>恩田陸
『ドミノ』
>綾辻行人
『深泥丘奇談』
>谷崎潤一郎
『東西味くらべ』
...
綾辻行人の作品は佐々木倫子の漫画「月館の殺人」しか読んでいないので小説としては初めて。月館の殺人 IKKI COMICS(2005/08)佐々木 倫子 綾辻 行...
綾辻行人の『深泥丘奇談』を読了。
TVである装丁家の特集をしていたときに、この作品の装丁作業を取材していてそれ以来楽しみにしていま...
先日、フラッと本屋に行ったら綾辻行人の新刊を見つけて購入。
…って思ったら、2月に発売した本だったのね。
まずは本のきれいさに感動。
...
深泥丘奇談
同じ本を読まれた方の感想です。こちらも参考にどうぞ
深泥丘奇談
こいしり
少年少女飛行倶楽
同じ本を読まれた方の感想です、。こちらも参考にしてみてはいかが?
「半覚醒の状態で漂っている」この本の全てを言い表わしていますね。ご感想を拝見して、そう!その通りと膝を打っていました。