妻の浮気が先か、それとも僕の失職が原因か?
ともかく僕は会社を辞め離婚した。複数の女性と付き合う友人・津田、
別れてもなお連絡が来る元妻との関係を軽妙に描いた著者初の長篇。
持ち味の少しとぼけたような雰囲気。作品全体に行き渡っています。
深刻ぶらず淡々と受け止める七郎。小市民的な女への餓え方に感心。
津田、元妻、サオリ、どこか醒めていても繋がりたがっている感じです。
なべてこの世はラブとジョブと言う津田も七郎もずれているのが愉快です。
同時進行パラレル。長嶋有さんの人の様々な感情が伝わる作品でした。
パラレル長嶋 有
パラレル (文春文庫)長嶋 有

パラレル 長嶋有
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追加しました。 主人公の七郎と友人津田って、村上春樹の「僕」とネズミみたいだ、と思った。そうそう、パラレルってどういう意味かね。イマイチわからなかった。でも面白かったから気にしない。 キーワードの通信方式の一つってこれを意味してたのかも、とふと思う。どうで
パラレル
(長嶋 有・著/文春文庫)
久しぶりに、現代小説を読みました。
”パラレル”とは、英語で、”平行”と...
パラレル 作者: 長嶋有 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2004/06/26 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (81件) を見る ジャージの二人 作者: 長嶋有 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2003/12/15 メディア: 単行本 クリック: 7回 この商品を含むブロ
「パラレル」長嶋有
内容紹介:妻の浮気が先なのか、それとも僕が勝手に会社を辞めたせい? とにか くゲームデザイナーの僕は失職し、離婚した。長年の親友でキャバクラ 大好き・顔面至上主義者の津田と、別れた後もしきりにメールをよこす...
『ジャージの二人』の続編的(いや、的ってか続編?)かつ特に前作読んでなくても問題ない、そんなパラレルな感覚の『パラレル』です。
パラレルといえば、藤子・F・不二雄先生の『パラレル同窓会』とか東野圭吾氏の『パラレルワールド・ラブストーリー』とかを連想...
パラレル長嶋 有文藝春秋発売日:2004-06-26ブクログでレビューを見る?
なんでもない話なんだけど、なんか気に入る。ネクタイを結べないで、結婚式で親友に「結んで」というあたり。妻と同じ美容院に行ってるあたり。特に、昔成功して、今やさぐれているあたり。紅茶を上...
長嶋有さんの本を立て続けに読んでます。
今回は『パラレル』。
前奥とかパラするとかの言葉遣いが面白かったり、
「なべてこの世はラブとジョブ」なんて七五調で言われたりすると
なんだか名言のような気がしてしまうセリフが出てきたり、
はたまたテトリスの面白さを
[C16947] ありがとうございます