「ダ・ヴィンチ」2002年11月号から2005年4月号まで連載。
自分の仕事や役割に誇りを持つ、さまざまな人や“もの”、30の物語。
出来事に向き合う姿を、1編わずか6ページから2ページで描きます。
切なくなったりほのぼのしたり、唖然としたり笑えたり、憤ったり呆れたり。
万華鏡のように千変万化する物語に、いろんな感情が呼び起こされました。
いしいさんはむかし「プラネタリウムのふたご」まで読んでいました。
独特の濃厚な世界に魅了された一方で、
1冊に通常の5倍位時間がかかるため敬遠。
でも、あちこちのブログで見かけて気になっていた、この本。
再読しない私が再読したくなる不思議な魅力を持つ、
上質で、心に余韻を残すファンタジーでした。
たぶん、再読のたびに印象、好きな物語は変わることでしょう。
31番目の物語を自分の仕事で妄想したりしました。
でもイマイチ面白くなかったです(想像力が貧困、笑)。
誕生日にふさわしい、大好きな1冊になりました(年齢は聞かないで、笑)。
本日10月31日は、欧米ではハロウィンという子どものお祭りの日だそうです。
今年もあと2ヵ月。
年の瀬も一区切りですが、日々何か楽しみを見出しながら、
みなさまの支えを糧に、精進していきたいです。
関連情報 いしいしんじの読了本
・・
みずうみ いしいしんじ2000年「ぶらんこ乗り」でデビュー。
03年第二長篇「麦ふみクーツェ」で坪田譲治文学賞受賞。
04年第三長篇「プラネタリウムのふたご」が三島由紀夫賞候補。
主な作品「トリツカレ男」「絵描きの上田さん」
「白の鳥と黒の鳥」「ポーの話」など。雪屋のロッスさん (ダ・ヴィンチブックス)
雪屋のロッスさん いしいしんじ
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雪屋のロッスさんいしい しんじメディアファクトリー2006-02by G-Tools雪屋のロッスさん、大泥棒の前田さん、似顔絵描きのローばあさん、サラリーマンの斉藤さん…。物語作家の著者が描く、さまざまな人たち、それぞれの営み。あなたは、何をする人ですか? ここに存在する人
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雪屋のロッスさんいしい しんじ メディアファクトリー 2006-02雪屋のロッスさん、大泥棒の前田さん、似顔絵描きのローばあさん、サラリーマンの斉藤さん…。物語作家のいしいしんじが描く、さまざまな人たち、それぞれの営み。それぞれが1ページか2ページ程度の童話のよう
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あ~、これはいいファンタジーだ・・・。いしいしんじさん独特の、柔らかな物語たち。30もの不思議な職業の人々(時々動物やモノ)が、優しく、やわらかく、暖かく、物語を紡いでいく。それぞれが独立していて、かかわり合いはないのに統一感があるのは、物語たちの背後に
ほんとうに、読むたびに別の箇所に惹かれそうな一冊ですね。
職業のファンタジックさ加減が絶妙でお見事としか言えません。