恋をしたことがないのに恋多き女と誤解されている中学生の美野里。
付き合ったつもりのない相手から新学期早々に別れ話を切り出されてしまう。
その時、美野里のもとに青いカケラが落ちてくる。
それは後輩の恋心が結晶してできたフレークだった(「あおぞらフレーク」)。
東京の“世界谷”を舞台に描かれた4つの不思議な物語。
闇夜にきらめく美しくて、切ない四つの恋物語。
さらなる高みへとつき進む梨屋アリエ、最新短編集!
心の中に小石を作ってしまう少女、体が膨張する少年、
吸脂鬼に脂肪を吸われる乙女、自分の抜け殻を咀嚼する異母姉…。
別世界へ誘う珠玉の4編。
少年少女達の心情を擬人化やファンタジー的な描写で表現しています。
思春期特有の痛みや焦りや不安、そして底のしれない闇。
象徴的な出来事に置き換えることで心の揺れ動く様子が伝わってきます。
綺麗なプラネタリウムのあとで。梨屋アリエさんの不思議な短編集でした。
プラネタリウム梨屋 アリエ
プラネタリウムのあとで梨屋 アリエ
プラネタリウム (講談社文庫)梨屋 アリエ

プラネタリウム/プラネタリウムのあとで 梨屋アリエ
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『プラネタリウム』
梨屋アリエ
講談社文庫
東京都“世界谷”を舞台にした短編集。それぞれ独立したお話だけど、中学生の一人称と、お話の中にプラネタリウムが出てくることが共通点。
架空の街が舞台ということで、不思議なことがいろいろ起こり、またそれを皆が許容し...
世間様では、『本屋大賞2010』の最終10候補が決まったようで(■本屋大賞HP)。
既読は「神去なあなあ日常」だけという事実に、読書ま...
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