足を踏み入れたときから。いや、招待状を見たときからか。
この妙な感じは何処から来るのだろう。
この家から、それともこのなかの誰かからだろうか…。
真夏の山荘を舞台に真実と嘘がからみ合う、異色の書き下ろし長編ミステリー。
一通の手紙「降霊会のお知らせ」、すべてはそこから始まった。
富士山麓の山荘に集められた一見何の接点もない人々。
降霊会、それは単なる娯楽でしかないはずだった。
しかし、霊媒師の口から出てきたのは、誰も知るはずのない招待客の秘された過去―。
死体、人骨、異様さを増していく山荘。降霊会に絡んだ忌まわしき意図とは?
招待客の点が線で結ばれた時、すべての謎が明らかになる。サスペンスフル本格ミステリー。
招待客にまつわる過去。サスペンス、スリラー、ホラーと二転三転。
不思議な小説です。この作者らしい魅力的な筆致でどんどん読ませます。
いくつかの仮説から最も不条理な終局。それゆえに後をひく結末でした。
確かにミステリーですが、根本にオカルト要素が濃いです。
不気味な「八月の降霊会」若竹七海さんの不条理なオカルトミステリーでした。
八月の降霊会若竹 七海
八月の降霊会 (角川文庫)若竹 七海

八月の降霊会 若竹七海
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著者:若竹 七海/
出版社:角川書店/
形態(刊行年):単行本(1998)、文庫(2000)
(八月の降霊会 / 若竹 七海 / 角川文庫 2000)
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