「旅の時間は夢の時間」とあの女は言った。人生はいつも誰にも不可思議なもの―。
ヴィクトリアントラベラーに恋した男の手記をめぐる、心暖まるラヴストーリー。
維新後間もない日本の奥地を旅する英国女性を通訳として導いた青年イトウは、
諍いを繰り返しながらも親子ほど年上の彼女に惹かれていく―。
イトウの手記を発見し、文学的背景もかけ離れた二人の恋の行末を見届けたい新米教師の久保耕平と、
イトウの孫の娘にあたる劇画原作者の田中シゲルの思いは…。
冴えない社会科教師と懐疑的な劇画原作者。話の噛み合わない二人。
イトウの手記を探して次第に縮まる距離。ユーモラスでほのぼのとしてきます。
それぞれ自分自身にとって大切なものを発見していく過程が良いです。
落語のような現代劇と恋する若者の真っ直ぐな心情の手記が良いバランス。
個性的な「イトウの恋」中島京子さんの文体の使い分けも魅力です。
イトウの恋中島 京子
イトウの恋 (講談社文庫)中島 京子

イトウの恋 中島京子
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最近すっかりお気に入りの中島京子さん。
おそらくこれが今現在の代表作なのでは?とあたりをつけました。
イトウの恋
中島 京子 / / 講談社
ISBN : 4062127776
とても美しいお話でした。
中学校の社会科教師&その教え子と、劇画の原作者とが
「イトウ」とい...
♪♪♪ ワタクシが読後に気分で付けてる評価を 時々 全面的に見直ししたくなりますっ! ♪をひとつ減らしたい作品が ズラズラと出てくるんですね。 他の作品がちょっとずつ色褪せちゃう、 そんな物語に 出逢っちゃいましたYO! #教訓:tsukikoさんが薦めてたら そ…
イトウの恋 作者: 中島京子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2005/03/05 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 8回 この商品を含むブログ (23件) を見る ★★★★★ 「旅の時間は夢の時間」とあの女は言った。人生はいつも誰にも不可思議なもの―。ヴィクトリアントラベラ
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