講談社児童文学新人賞受賞作家のやさしく、すこやかな、感動作。
そうか、少年って、こんなふうにおとなになるのか。
人生は劇的ではない。でも、どんな人にもその人生を生きる誇りを得る瞬間がある。
少年の姿をていねいにトレースした、やさしい目線あふれる健やかな小説。
野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞。
不器用で内気なぼく枝田光輝は五年生になって押野君と友達になります。
小さな社会への一歩を踏み出し、心身が徐々に慣れていく様子が健全です。
転校の危機。椎野先生の名案で始まるおじいさんとの二人暮らし。
静かで穏やかで年月を重ね充実した懐かしい雰囲気をもつおじいさんの家。
無愛想だけど優しくて漬物をつけるのが上手なおじいさんが素敵です。
大人になりかけている枝田少年を見守って良い味を出しています。
昔を懐かしむ人やじんわりと胸にくる小説が読みたい人におすすめです。
転機の「しずかな日々」椰月美智子さんの穏やかな安堵感が心地いい作品です。
しずかな日々椰月 美智子
しずかな日々 (講談社文庫)椰月 美智子

しずかな日々 椰月美智子
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だいじなものを忘れていた…!
夏休みの終わり(はじめでも真っ盛りでも駄目で)にこんなにもぴったりな本を私は忘れていたのね!
椰月美奈...
椰月美智子さんの「しずかな日々」を読みました。
前作の「十二歳」がとても好きだったので、
椰月さんの新作を楽しみにしていたのです!...
しずかな日々(2006/10/03)椰月 美智子商品詳細を見る
おとなしい男の子が主人公で、心の動きなど丁寧に描かれていて読みやすかったです。そうだ...
しずかな日々椰月美智子発売元: 講談社価格: ¥ 1,470発売日: 2006/10/03
おすすめ:★★★★☆
濃厚で、胸がすこしだけきゅんとしてしまうような...
椰月美智子作、講談社、2006年
坪田譲治文学賞受賞作。
江國さんがこれをとったのは『こうばしい日々』でした。
別に奇しくもではないか。
勉強もできないしスポーツも苦手、仲のいい友達もいなかった「ぼく」の生活が、五年生のクラス替えをきっかけに変わり始...
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