たいせつなのは、想像力と、集中力と、信じる力と、そしてスピード。
おれの名まえは山口拓馬。六年三組。趣味は、なんにもしないこと。
特技は、ひたすらサボること。そんなおれに、とつぜんやってきた、
……とことんついてない日。
ときどき、おれは思うんだ。なんでもできる人間が、
この世でいちばんしあわせだとは、かぎらないんじゃないかって。
なんでもできるということは、やりたいことができるというのと、
にているようで、ぜんぜんちがう種類のものじゃないかって。
六年三組、山口拓馬。友だちはいらない、ヤル気もない。クールにきめていた。
ところが突然、病気がちの弟・健児が
7年ぶりに療養先から戻ってきて、生活が一変する。
家ではハチャメチャな弟のペースに巻き込まれ、
学校では体育大会のハードル選手にでくちゃんと選ばれる…。
少年たちの成長に感動必至。
小学生とは思えないほどクールで冷めている拓馬。
何でもできる天才肌なので何にも夢中になれない日々です。
生意気でクールなのがカッコいいって思いがちな時期。
病弱な弟健児との交流を通して少しずつ変わっていきます。
突然ではなく徐々に成長していく拓馬。現実味があって良いです。
熱いのもカッコいいことってわかる展開が清々しくて最後は爽快。
「きのう、火星に行った」笹生陽子さん、あのゴーグルがほしいです。
きのう、火星に行った。 (わくわくライブラリー)笹生 陽子 広中 薫
きのう、火星に行った。 (講談社文庫)笹生 陽子

きのう、火星に行った。笹生陽子
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きのう、火星に行った。小学6年の拓馬はスポーツも勉強もそつなくこなせるのだが、何をやってもつまらなく感じてしまう。あるホームルーム中に居眠りしていたら、体育大会の選手に選ばれてしまった。それが憂鬱のタネなのだが、病気治療のため何年も田舎で暮らしてきた弟...
きのう、火星に行った。 (講談社文庫) 作者: 笹生陽子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2005/03/16 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (29件) を見る 主人公の山口拓馬君(小学校6年生)は、頑張らなくともそこそこ何でも出来てしまうタイプ。
きのう、火星に行った。/笹生 陽子/講談社文庫
面白かった。へそ曲がり的な主人公の気持ちがよくわかるので、「いいぞ」って感じです。心にぐっとくる言葉がたくさんあって、よい本だと思いました。
主人公の山口拓馬(小6)は特に努力などしなくても勉強もスポーツので...
『きのう、火星に行った。』 - 児童書 -
著:笹生陽子 (講談社文庫)
「おれの名前は山口拓馬。六年三組、堀学級の出席番号二十六。趣味は、なんにもしないこと。特技は、ひたすらサボること。」(本文...
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