1975年、渋谷。ロックの熱狂が鳴り響く街に16歳のノンノはいた。
親友チアキはバンドの道を突き進む。ノンノは自分に似た少女ナッキーと出会い、惹かれ始める。
それぞれの青春は光に満ちていった。しかしそこに見えない影が差す。不可解な出火事件。
焼け落ちたノンノの家からは二つの焼死体と一人の記憶を失った少女が発見された。
21年後、既に時効になったこの事件をたったひとりで堀り起こす刑事がいた。
そこにはあまりにも意外な真実が…。宿命に操られる少女達ふたりの魂の謎を追い、
青春と人生の哀歓を描いた、横溝正史賞受賞女流の新感覚ミステリ。
一九七五年と一九九六年、二つの時代の社会風俗を背景として、
宿命に操られる少女たちを軸に、青春と人生の哀歓を描くニュータイプミステリー。
物語の結末は…驚異的どんでん返しが待っている問題作。
虚無的で退廃的でエネルギーとロックと夢が満ちていた1975年。
後半は前半とは一変。サスペンスタッチでぐいぐい引き込まれました。
少しずつ物語に絡んでいく事件。長い時をこえて解かれていく謎。
読後に何ともいえない余韻が残りました。ノンノたちの青春が胸に響きます。
渋谷「少女達がいた街」柴田よしきさんの青春ミステリーの逸品です。
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