うれしくても、悲しくても、泣きたくなるときはいつも、あなたのことを想い出す。
余分な時間ほど美しい時間はない。たくさんの余分な時間を共有してきた2人の物語。
2人と2人をめぐる余分な日々を描く、優しくて切ない物語。
果歩と静枝は高校までずっと同じ女子校だった。ふと気づくといつも一緒だった。
お互いを知りすぎてもいた。30歳目前のいまでも、二人の友情に変わりはない。
傷が癒えない果歩の失恋に静枝は心を痛め、静枝の不倫に果歩はどこか釈然としない。
まるで自分のことのように。果歩を無邪気に慕う中野くんも輪に加わり、
二人の関係にも緩やかな変化が兆しはじめる…。心洗われる長編小説。
性格、過去の恋愛、共有する思い出。お互いを知りすぎる果歩と静枝の友情。
とても頼りなく複雑で遠慮も強引も必要でやっかいでも心の中で気になる存在。
少しずつ時間をかけて変わり育ってゆくものを丁寧に描いた物語です。
相手を特別な存在と認めて想い合っているのがよいところでしょう。
余分ではなく必要な余裕の印象。他愛もないものが愛らしく美しく感じられます。
聖なる庭「ホリー・ガーデン」江國香織さんの世界が愛おしく見えてくる本です。



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最近 視力が怪しくなってる気がします・・。 とは言え もともとベンキョーしない人間なので視力が落ちたのは大学2年(?)くらいの経済...
 小学生のころから親友の、果歩と静枝。30歳を目前にしたふたりの仲は今でも続いているが、それぞれの恋愛にはお互い容易に口が出せない。 5年前に別れた「津久井」をずりずりと引きずっている、のんびりとしていて、それでいて敏感な果歩を、静枝はこのままで
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ホリーガーデンを読んでるんだけど、カッコうざいです。いちいちカッコつき...
(2001年1月16日読了)
江國香織との出会いの一冊。
そういえば、
これを読んでから、読む本を作家名で選ぶようになったなぁ……。
どんな本...
久々に江國香織を読んだ。
高校までずっと一緒に過ごしてきた果歩と静枝。
眼鏡店で働く果歩と、高校の美術教師をしている静枝は、性格も生活も対照的だ。
そして二人の友情は厚い。
何でも知っている...
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果歩と静枝は学生時代からの親友同士。
30歳を目前に控えた今もその友情は変わらず、お互いのことを知りすぎるくらい知っていた。
過去の失恋の...
トラックバックさせていただきました。
いろいろ考えさせられた本です。女だから。