装画は、いとう瞳。装幀は鈴木成一デザイン室。
2000年「午前三時のルースターズ」で
第17回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞デビュー。
2004年「ワイルド・ソウル」で第6回大藪春彦賞、第25回吉川英治文学新人賞、
第57回日本推理作家協会賞を、史上初のトリプル受賞。
2005年「君たちに明日はない」で第18回山本周五郎賞を受賞。
主な作品「ヒートアイランド」「ギャングスター・レッスン」「サウダージ」「クレイジーヘヴン」
「ゆりかごで眠れ」(以下エッセイ)「ラティーノ・ラティーノ!」など。ウェブサイト「MouRa」2005年9月22日から2006年9月20日連載を加筆修正。
フィジーの魅力に惹かれ一念発起、観光客の案内業をしている塩田茜。
フィジー人には珍しく、繊細で正義感がある、ガソリンスタンド勤務のチョネ。
高校生の頃、両親と移住して、今は日本人料理店のオーナー店長の織田良昭。
インド人で、土産物屋を経営する父・アジャイを手伝っている聡明なサティー。
・・・この島には、今までの人生で知らなかったものが、絶対にある―。
2000年のフィジークーデターを背景に、
人種の異なる4人の若者が自由と幸せの意味を問う。
垣根さんは、「午前三時のルースターズ」「ワイルド・ソウル」
「君たちに明日はない」に続く4冊目です。
イギリス人が同じ植民地のインド人を大量に移住させたため2つの民族が共存し、
今や実務能力に優れたインド人の方が経済的成功を収めているこの国。
飢えない豊かさのある風土で、人懐っこく陽気なフィジアンにも
貨幣経済の波が押し寄せている現実。政情不安で観光客激減での貧窮。
4人に起こる出来事とその顛末。
チョネ、良昭、サティーは中高等学校(セカンダリー・スクール)の同級生で24歳。
28歳の茜のトラブルをチョネが助けて付き合い始め、チョネの友達、良昭と
その彼女であるサティーと4人でドライブをして、知り合いに。
それぞれのキャラクターの内面、過去と現在の思いや本音を描き出していきます。
中盤までは熱中して読めたのですが、あまりに予想通りの展開、ほろ苦い結末が残念でした。
でも身近に感じられるキャラたちの人間模様は青春グラフィティのようでもあり、
「ワイルド・ソウル」で伝わってきた、歴史や文化、風俗を織り込んだリアリティあふれる
濃厚な描写は健在でした。
舞台のナンディ・タウンに自分が住んでいるように思えたほどです。
読み応え十分な1冊でした。
素朴で力強い版画のような表紙、背表紙が内容に似合っています。
関連情報 垣根涼介の読了本
・・
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真夏の島に咲く花は (講談社文庫)垣根 涼介

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真夏の島に咲く花は 垣根 涼介 著 舞台は、南太平洋にあるフィジー。 日系フィジー人のヨシ・インド人のサティー、 フィジアンのチョネ・ワーキングビザでフィジーに滞在中の茜(アコ) の4人がメインの登場人物。 2000年のフィジークーデターとフィージーの人種問
真夏の島に咲く花は垣根 涼介 講談社 2006-10-13売り上げランキング : 6519おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools 高校生のときに良心と共にフィジーに移住してきた日本人のヨシ(良昭)、彼の恋人でインド人のサティー、サティーの元恋人フィジー人のチョネとその
やっと読み終わったよ~。前半はきつかった。 フィジーという島になにかを見つけにやってきたアコ。ワーキングホリデーで滞在しながらフィジアンのチョネと付き合っている。チョネと、インド系フィジアンのサティー、そしてその恋人である日本人のヨシは同級生。 ヨシは両親
この島には、今までの人生で知らなかったものが、絶対にある―。2000年のフィジークーデターで人種の違う四人の若者は、何を見つけたのか。日本から両親と移住してきた良昭、ガソリンスタンドで働くフィジアン・チョネ、父のお土産物屋を手伝うインド人・サティー、ワーキン
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このハードカバーも装丁がいい。鈴木成一デザイン室担当。表紙絵はいとう瞳氏。
なんといってもタイポがいい。そして背表紙がいい。
って...
楽観的なフィジアンと真面目なインド人と中国人。
そして、そこに自分探しにやってきた日本人。
それぞれお互いに相手のいいところを認め合えれば、
いいのだけれど、そんなにうまくはいかない。
人と人の間でも一緒だね。
人にはよく見える長所も裏返せば、短所に。
結...
TBとコメントありがとうございました。
あんまり良い書評ではなかったのに、ありがとうございます。
フィジーという国について知らなかったので、知ってから読めばよかったなぁと思いました。
出てくる人たちは良かったですね。
チョネの人柄の良さが伝わってきました。