風向きが変わった。僕の頬を湿った風が撫でていった。風は梔子の香りを乗せていた…。
二つの波長が共鳴するときに生まれる静かな組曲を、
端正な筆致で綴る、瑞々しい感性にあふれた長編小説。
「ある女性を守って欲しいのです」三年前に医大を辞めた「僕」に、
脳神経学の教授が切り出した、突然の頼み。
「女性といってもその子はまだ十四歳…。私が殺した女性の娘さんです」
二つの波長が共鳴するときに生まれる、その静かな物語。
『MISSING』に続く、瑞々しい感性に溢れた著者初の長編小説。
一つ一つ丁寧に選んだ言葉たちが集まって作品全体を柔らかく包んでいる印象。
相手の心の波長と共鳴する特殊能力の主人公柳瀬。何が起こるか興味津々。
心の奥に隠した誰にも知られたくない本音を暴かれたら人はどうなるのか。
予想を超える答えを鮮やかな論法で導き暴いていくのが衝撃的です。
絡まった思考を明晰に解きほぐす文章が爽快。心の本質に迫る面白い作品です。
孤独と一緒に「ALONE TOGETHER」本多孝好さんの意欲的な初長編作品です。
ALONE TOGETHER本多 孝好
ALONE TOGETHER (双葉文庫)本多 孝好

ALONE TOGETHER 本多孝好
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ALONE TOGETHER
本多 孝好
この頃から本多さんは「正義」とかを書きたかったんだな、ってわかった。『正義のミカタ』に繋がるものがたくさん出てくる。文章を書く良いドーピング剤になってくれました(笑)
風向きが変わった。僕の頬を湿った風が撫でていった。風は梔子の香りを乗せていた…。二つの波長が共鳴するときに生まれる静かな組曲を、端...
「alone together」 本多孝好 双葉文庫
現代の病気なんだろうね。中学生が暴走する。
幸福そうに見えた夫婦を殺す。
ちょうど結婚35周年。中学生の犯行だった。
連続とうり魔事件 犯人は...
8月に読んだ本?
●ALONE TOGETHER 本多孝好
う~ん。
なんだか不思議な感覚を感じた本でした。
主人公は、他人と自分の波長をシンクロ...
第十二回。
また、本多孝好さんです。
今回は長編ですね。
これも何回か読み直していて、今回で四回目くらいかな?
最初読んだ時はいまい...
今日も本多 孝好の作品。
ALONE TOGETHER
これも主人公のやさぐれさが全面に出ている作品です。
少し大人向け。
…...
本多孝好「ALONE TOGETHER」
「ある女性を守って欲しいのです」三年前に医大を辞めた「僕」に、
脳神経学の教授が切り出した、突然の頼み。
「...
本多孝好を読む。
文庫本でも出ていたが図書館で借りられたので読む。
呪い?祈り?超能力?
最初の方はかなり面白く期待できたが、途中でバテてしまった。登場人物とかかなり魅力的だったのになぁ・・・
う~ん、面白かったのか?面白くなかったのか?それすら...
というわけで、本多孝好「ALONE TOGETHER」追加しました。 他の人の店を見てみたら、結構褒めてあるので、多少気が引けましたが。 これは、私の主観です。気にしないでください。 アマゾンに、文庫版の写真がないようなので、単行本を代わりに。 書店のレヴュー 他人の意識
ALONE TOGETHER (双葉文庫) 作者: 本多孝好 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2002/10 メディア: 文庫 クリック: 3回 この商品を含むブログ (72件) を見る ★ あらすじを語らない方がいいんだろうな、これは。真っ白な状態で読んで、あっと驚く…。 題名といい、ラストとい
ただそれも彼らの一面でしかないんですよね。