静竹県温水町。かつての繁栄が見る影もないシャッター商店街で、
人気作家・三井大和が忽然と消えた!
どうやらブログ上で自分の小説を批判した人物に
会うためにやって来たようであった。
三井の元担当編集者である鳥越英夫は、
行方を探すためにその商店街に足を踏み入れるが、
仕事もしない店主たちは次々と仰天推理を披露する。
まるで人生の数だけ推理の数があるかのように…。
鳥越が町へ着くまではライトミステリーかなって思っていました。
読み進むと2時間ミステリードラマをパロディにしたようなドタバタコメディです。
行方不明人がいて殺人犯と思われる人もいるのになぜか緊迫感のない商店街の人々。
それぞれにミステリーの得意分野があり好き嫌いがありこだわりがあります。
発言や行動にイラッとしていたのが次第に和んで可愛らしく見えてきます。
それぞれいい味を出している登場人物。心の中でツッコミ続ける主人公が素敵です。
著者独自の軽快で巧みな展開に乗せられて笑える場面も多かったです。
ラストのほのぼのもあって何となく楽しく読み終えちゃいました。
キャラが濃い「ミステリー通り商店街」室積光さんの後味のいい作品です。
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ミステリー通り商店街 室積光
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ミステリー通り商店街 作者: 室積光 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2009/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 人気作家三井大和が行方不明になり、出版社を退職したばかりで担当編集だった鳥越英夫が探しに行くことに。ネットで三井の作品をこ
「ミステリー通り商店街」 室積光著 (中央公論新社)
面白そうな題名とポップな表紙絵に興味を抱き読んでみることに。
作家 三井大和がある日失踪してしまう。編集の仕事を辞める前に担当をしていた主人公は、三井の行方を追っていく。
手がかりは、三井の作品を酷
人気作家が突然姿を消した。
元担当編集者の鳥越は、現担当者から相談を受け、作家の消息を調べる。
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ミステリー通り商店街作者: 室積 光出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/05メディア: 単行本 あらすじ 鳥越英夫は、実家の酒屋を継ぐために、十数年働いた出版社をやめたところだった。 まだ少しは東京に居るつもりで、後輩からの相談電話などは受け取っていた。…
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