大人の事情は複雑でいい加減でたちが悪い。
大人じゃないから分かることも、いっぱいある。
それぞれの事情を抱える、
今どきの優等生でも劣等生でもない少女たちの姿を描く。
渋谷区の公立中学に通う十四歳の尚美と絵麻。
尚美は、三十歳の恋人と両親公認の交際をつづけ、
絵麻は、母と二人きりの家庭に、息苦しさを感じている。
いまどきの中学生のなにげない日常。
そこには、瑞々しい感受性と自意識の世代が持つ、
ちょっと大人な、せつない思いが溢れている―。
14歳の子の話かぁって最初入り込めるか心配でしたが大丈夫でした。
早熟な登場人物。価値観や哲学がしっくりできて納得です。
この設定だったからこそ描けたメッセージが伝わってきます。
なんとなく眩しいほどピュアな感じでよかったです。
人生を彩る「パレット」前川麻子さんのティーンズもの。生意気時代が魅力的です。
目次・灰色の日々/桃色半分/恋は水色/青い愛/群青の空に雲の染み/
水たまりパレット/さよならの白い煙/赤い疵/クリスマスの色
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パレット 前川麻子
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素直でピュアで、そこいらの大人よりもずっと大人な、二人の14歳の少女が描かれている。
日本人形のような清楚な魅力を放つ尚美は、30歳ワタルくんという恋人がいる。二人で歩いていると周りの人をドキッとさせ、「エ
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以前に通っていた「文章の教室」にゲスト講師として一度登場した前川麻子氏の小説。『小説宝石』に連載した短編小説に書き下ろしを数編加えたもの...
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