あんたと別れてもいいけど、あたしはさ、あたしと別れられないんだよね、一生。
母譲りの躁鬱をもてあます寧子と寡黙な津奈木。
ほとばしる言葉で描かれた恋愛小説の新しいカタチ。
ねえ、あたしってなんでこんな生きてるだけで疲れるのかなあ?
過眠、メンヘル、二十五歳。人と人とがつながりにくい現代を生きる
ひとりの女の子の物語。芥川賞候補作。
具体的な記述。適確な比喩。寝すぎて後悔する自意識過剰な主人公。
中途半端な「あたし」との距離に、溺れながら生きてる寧子の物語。
共感してほしい女の欲求には答えてくれない、解決を提示しようとする男。
怠惰で投げやりな自分を客観視できている冷静さが痛くて淋しいです。
「やっていけるかも」って思ってもちょっとの事で下がるテンション。
ぶち壊してしまう寧子。社会不適合者の再確認。無駄のない描写ですごかったです。
最初の北斎の絵の例えがラストに鮮やか。起承転結がキッチリしています。
実は「生きてるだけで、愛」本谷有希子さんの引きこもり小説。良かったです。
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生きてるだけで、愛 本谷有希子
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読書日記
「生きてるだけで、愛」 本谷有希子
主人公は躁鬱病で25歳。コンパからなし崩しに同棲してる彼氏に、
まぁ、見事に当り散らしながら、眠る日々。
しかし、彼の元カノが現れて、アットホームなヤンキーファミリーの店で
バイトすることになったのだが・...
おそらく、二十代の頃の自分なら、主人公の女性(25歳)にも、物語にも、
すごく共感できたと思う。
孤独でいる寂しさは、どこで埋めればいいのか。
自分の未来はどこにあるのか。
そして一緒にいる彼の気...
ただ、なーんとなく。
ただ、なーんとなく。
今日は地元の方言を使って感想を書こうかなーって思う。
本当に何となくだけど。
でも、うちの方言ってあんまり色が強くないけん、分からんかも。
どこ...
こんにちは!今回は久々の小説!実はオードリー若林さんも好んで読んでいるという本谷有希子さんの本です!posted with amazlet at 10.02.05本谷 有希子 新潮社 売り上げランキング: 95223 生き ...
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この前…いつだ←
えーと…あ、風邪の中買い物行った日。18日…かな?
そんとき、朝駅内のコンビニでなんかバスの中で読もうとか思っ...
地元の友人に私が大学で文学研究会というサークルに所属していることを話すと、なんだかひどく根暗な集団に毒されているんだこいつはみたいな目で見られる。教習所のロビーで徒にケータイをいじって時間をつぶ...
本谷作品初読み。
主人公の寧子は、ここ20日間、ほとんど部屋を出ていない。
鬱だ。
3年間同棲している津奈木のもとで、ただただ惰眠を貪っている。
過眠症。寝ても寝ても眠くてたまらない。
バイト...
チャラッチャ♪チャッチャララ、チャッチャラ♪チャッチャララ、チャッチャラ♪チャラチャラ、チャラ♪ボボンボンボン♪
というわけで、昨日読み終えたのは、本谷有希子さんの「生きてるだけで、愛。」
芥川賞候補に選ばれた作品です。
躁鬱病の25歳の女性が主人...
 ●いいところ本谷 有希子って人の人間的魅力●悪いところ比喩がうっとおしくてださい。筆がうわすべりするとはこういうことかと思う。キャラが凡庸。筋が凡庸。文章が下手で、普通の馬鹿な女性が書いた文章以外の何者でもない。こんなのが文庫になる日本は豊か
本谷有希子の出世作となるであろう1冊にして芥川賞候補作。 よかったです。 単純によかった。 面白かったというのとはちょっと違う、「よかった」。 表題作「生きてるだけで、愛。」は 「他人から理解してもらえないことによる寂しさ」がテーマ。 その打開策として…
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「あんたが別れたかったら別れてもいいけど、あたしはさ、あたしとは別れられないんだよね一生。
あきらめなきゃ駄目なんだよね?...
大好きな本谷有希子著の恋愛小説 第135回芥川龍之介賞候補、第18回三島由紀夫賞候補作品 表紙は富嶽三十六景の神奈川沖浪裏が使われている あらすじは(新潮社公式サイト ...
大好きな本谷有希子著の恋愛小説 第135回芥川龍之介賞候補、第18回三島由紀夫賞候補作品 表紙は富嶽三十六景の神奈川沖浪裏が使われている あらすじは(新潮社公式サイト ...
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