Anniversary50 (アニバーサリーごじゅう) アンソロジー

収録されている作品には、大沢在昌氏の「新宿鮫」の鮫島をはじめ、
森村誠一氏の作品には棟居刑事、横山秀夫氏の作品には"終身検視官"の
異名を持つ倉石などが登場し、ファンにはたまらない内容となっています。
ほかに綾辻行人氏や、火村英生が登場する有栖川有栖氏の作品や、
若き日の御手洗潔を主人公にした島田荘司氏の作品も。
人気作品のオリジナル短編としても愉しめ、そして初めて読む人にも
その作品世界を堪能できる、贅沢な作りになっています。
さらに、田中芳樹氏、道尾秀介氏、宮部みゆき氏の
豪華オリジナルの味わい深い作品が収録されています。
人気シリーズを含めた、すべて書下ろしのアンソロジー。
「５０」をキーワードに、本格推理から時代小説まで幅広く、多彩な物語が生まれました。
一見簡単そうで実は難しい「縛り」に、人気作家が果敢に挑んだ「豪華作品」です。

あけましておめでとうございます。
旧年中は、たくさんの方にトラックバックをいただき、
誠にありがとうございました。心より感謝をしています。
2011年も今まで以上に頑張ります。
本年も当サイトをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

カッパ・ノベルス創刊５０周年記念作品。
５０周年にちなんで、どれもとても上手にさりげなく５０が入り込んでいます。
５０という数字の使い方。ひとつの真相を知るための重要な役割を担っています。
異なる系統、漲るパワー。しのぎを削る小説同士。作家さんたちの力を感じます。
ヒヤっとしたり、一体どういうことなんだろう？と首をかしげたりしながらの読書。
最後にはホッとして、じんわり心に残るものがありました。
道尾秀介さんの「夏の光」は子どもが主人公。勇気をもらえる素敵なお話です。
宮部みゆきさんの「博打眼」は方言の設定と元気な女の子キャラで楽しく読めます。
横山秀夫さんの「未来の花」は、安楽椅子探偵ぶりが新鮮で面白かったです。
どの先生も誰もが知っている大御所ですし、全て書き下ろしの贅沢な内容です。
万全「Anniversary50 (アニバーサリーごじゅう)」安心してお薦めできる一冊です。
目次・深泥丘奇談─切断（綾辻行人）／雪と金婚式（有栖川有栖）／五十階で待つ（大沢在昌）／
進々堂世界一周シェフィールド、イギリス（島田荘司）／古井戸（田中芳樹）／
夏の光（道尾秀介）／博打眼（宮部みゆき）／天の配猫（森村誠一）／未来の花（横山秀夫）

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