辺境の地、東海道を西へ西へ、山を分け入った先の寂しい土地、鳥取県赤珠村。
その地に根を下ろす製鉄会社の長女として生まれた赤緑豆小豆は、
鉄を支配し自在に操るという不思議な能力を持っていた。
荒ぶる魂に突き動かされるように、彼女はやがてレディースの初代総長として、
中国地方全土の制圧に乗り出す―
あたしら暴走女愚連隊は、走ることでしか命の花、燃やせねぇ!
中国地方にその名を轟かせた伝説の少女の、唖然呆然の一代記。
里程標的傑作から三年、遂に全貌を現した仰天の快作。一九八×年、灼熱の魂が駆け抜ける。
小学校6年からの不良としての日々を主人公小豆(あずき)の目線で描きます。
少女の変化と成長を、周囲の変化と対比させながらひも解いていく物語です。
仲間内ならではの「族」言葉の語りや、激しい抗争の場面。
ライトノベルで書かれてきた少女の闘争の物語を思い出します。
以前から思春期の女の子を題材にした小説が好きだったのでとても面白かったです。
「直木賞作家」としてより「武闘家」桜庭一樹の本音全開の物語とも思えます。
抗争に明け暮れる日々を描き、随所に「胸キュン」場面もちりばめられています。
激しい言葉の中に込められた一途な思いが胸を打つシーンもありました。
「千里眼奥様」の娘らしく不思議な「力」でファンタジーしてるのが面白いです。
熱い「製鉄天使」桜庭一樹さんの当時への愛惜も感じるスピンアウト作品です。
「製鉄天使」桜庭一樹 楽天からも購入できます。
「製鉄天使」桜庭一樹
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製鉄天使 ★★☆☆☆おススメ度 ★★★☆☆お気に入り度 「赤朽葉家の伝説」は、おススメ度・お気に入り度共に、★★★★★。 どちらも未読なら、迷わず「赤朽葉」をどうぞ。 (「製鉄天使」⊂「赤朽葉」です)
【製鉄天使】 ・・・・・・・・ 桜庭一樹
辺境の地、東海道を西へ西へ、
山を分け入った先の寂しい土地、鳥取県赤珠村。
その地に根を下ろす製鉄会社の長女として生まれた赤緑豆小豆は、
鉄を支配し自在に操るという不思議な能力を持っていた。
荒ぶる魂に突き動かさ...
製鉄天使
桜庭一樹 著
舞台は198X年・鳥取県赤珠村。
辺境の地、東海道を西へ西へ、山を分け入った先の寂しい土地。
その地に根を下ろす製鉄会社の長女として生まれた赤緑豆 ...
★★★☆☆
製鉄天使桜庭 一樹東京創元社発売日:2009-10-29ブクログでレビューを見る≫
あの名作『赤朽葉家の伝説』の続編というかスピンオフというか、、、 あの作品の二代目の赤朽葉毛毬が本作品の主人公、...
ひとつの集団の発生から成長そして成熟ののち突然の消滅までをその当時の社会情勢をからめて重層的に語る、桜庭一樹の得意技とゆーかお家芸炸裂の一冊。
なのに一時間で読めてしまった……しゃばいぜ。
鳥取県の赤珠村。そこにある製鉄会社の長女、赤緑豆小豆。
彼女が中学デビューから、「大人」になってしまうまで
一瞬に過ぎ去る青春を描いた物語。
小豆は不思議な力を持っていた。
鉄を思い通りに使いこなすことができる力。
走ることに青春を見出したオンナたち...
製鉄天使(2009/10/29)桜庭 一樹商品詳細を見る
内容(「BOOK」データベースより)
辺境の地、東海道を西へ西へ、山を分け入った先の寂しい土地、鳥取県赤珠村。その地に根を下ろす製鉄会社の長女として生ま...
製鉄天使(2009/10/29)桜庭 一樹商品詳細を見る
久しぶりに桜庭さんを読みました。
GOSICK以来です。GOSICK以外の作品ではかなりのご無沙汰。
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レディース〈製鉄天使〉を結成し、
中国地方...
ワタシもさせて頂きました。
今年もどうぞよろしくお願いします(。・ω・)ノ