装幀は新潮社装幀室。
週刊新潮2004年12月30日・2005年1月6日合併号から2005年11月24日号連載。
「人間というのは、その人にしか果たせない使命というものがある…」氷室健介の娘への言葉。
主人公の氷室夕紀は心臓外科医を目指す研修医。中学で父健介の手術失敗への疑念から医師を志します。帝都大学医学部を卒業後、いくつかの部署を経て最終目標の、父の執刀医だった大動脈瘤手術の権威、西園陽平教授のいる心臓血管外科に勤務中です。
一方、同じ帝都大学病院の看護師、真瀬望と交際している直井譲治は電子機器会社のエンジニア。病院内部や大動脈瘤の知識を学び、入院患者の島原総一郎の情報を望から聞き出し、望に頼んで病院に潜入。手術室の人工心肺装置を調べた後、犯行に着手します。
ある朝、帝都大学病院の医療ミスの公表と謝罪を求める脅迫状を発見した夕紀は、捜査に訪れた刑事の七尾から父の元後輩と知らされ、知らなかった父の過去の出来事を聞きます。夕紀の抱いている疑惑が深まる中、病院内で事件が…。
「人間は生まれながらにして使命を与えられている」(p105)。
犯人が先にわかっていて、ミステリというよりサスペンス。譲治が自分の技能を十二分に発揮した犯行で、手術中に窮地に陥った病院。狙われた人物だけでなく、巻き込まれたほかの患者の命を救うことはできるのか。そして夕紀の膨らみ続ける疑念は晴らされるのか。
危機的な状況の中で毅然と働く人たち。用意周到な計画で捕まらない譲治に問いかける、七尾刑事の推理力、判断力、強烈な説得力。予想通りの展開でしたけど最後まで目が離せない、緊迫感が伝わってくる人間ドラマでした。
印象に残った言葉:「はっきりとした確証がないかぎりは先入観を持たないこと」(p108)。
そして、私に与えられている使命は何だろう?と考えたりもしました。
関連情報 東野圭吾の読了本
・・
容疑者Xの献身 東野圭吾・・
赤い指 東野圭吾・・
たぶん最後の御挨拶 東野圭吾・・
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夜明けの街で 東野圭吾使命と魂のリミット東野 圭吾
使命と魂のリミット (角川文庫)東野 圭吾

使命と魂のリミット 東野圭吾
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東野 圭吾 使命と魂のリミット 心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。あの日、手術室で何があったのか? 今日、何が起きるのか? 心の限界に挑む医学サスペンス。
<人間は生まれながらにして使命を与えられている>東野圭吾さんの新作はタイムリミット・サスペンス。密室の中の極限状態で人間の使命を問う。以下ネタバレしていますので、気をつけて読んでください。研修医の夕紀は、ある使命をもって大学病院で勤務している。その使命と
本屋に行くと東野圭吾の新刊「使命と魂のリミット」が出ていたので買ってしまいました。東野圭吾という事で読む前から期待が高まりました。
使命と魂のリミット東野 圭吾 327 ★★★☆☆ 【使命と魂のリミット】 東野 圭吾 著 新潮社 《使命と魂のリミット、という題名のままの物語だ》 内容(「MARC」データベースより)心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的
使命と魂のリミット東野 圭吾 2006年 新潮社 P.376★★★★★良心があるなら――その通りだった。彼には良心が残っていて、それが彼自身を苦しめていた。「人間というのは、その人にしか果たせない使命というものがある…」手術前、当時中学生だった夕紀に、「だ
≪採点(読むなび!参照)≫合計:87点 採点内訳へ≪梗概≫心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。あの日、手術室で何が
使命と魂のリミット東野 圭吾 新潮社 2006-12-06心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。あの日、手術室で何があったのか? 今日、
著者:東野圭吾 出版社:新潮社 初版:2006年 作品発表年:2004年~2005年 「週刊新潮」にて掲載心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。あの日、手術室で何があったのか? 今日
一日一度のクリック!にご協力下さい! 東野圭吾氏の最新作です。氏の作品は人間の心の襞を解きほぐすような展開が特徴ですから、それを楽しみに読み始めました。十数年前のあの日、手術室で何があったのか? そして今日、手術室で何が起こるのか? 心の限界....
使命と魂のリミット内容(「MARC」データベースより)心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。あの日、手術室で何があったのか? 今日、何が起きるのか? 心の限界に挑む医学サスペンス
著者:東野圭吾 書名:使命と魂のリミット発行:新潮社 論理性度:★★★★★「赤い指」に続く東野氏の最新刊。<父健介が、東都大学で大動脈瘤の手術後に死亡した。当時中学生だった夕紀は、執刀医の医療ミスの疑いを捨てきれないまま、今研修医となって同病院の心臓外科
この本、図書館でも大人気で、けっこう予約待ちました。東野さんは、コンスタントに常に愛されてるなあ。幸せな作家さんやと思います。
☆☆☆☆・ 使命と魂のリミット東野 圭吾 (2006/12/06)新潮社 この商品の詳細を見る心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。あの
最初の「疑問」が、「疑惑」になり、そして条件が重なっていくことにより、「確信」になる…そのとき、氷室夕紀は、、、《心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。心の限界に挑む医学
使命と魂のリミット東野 圭吾 新潮社 2006-12-06売り上げランキング : 676おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools≪内容≫心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。あの...
今日読んだ本は、東野圭吾さんの『使命と魂のリミット』です。
使命と魂のリミット東野 圭吾 新潮社 2006-12-06心にある目的を秘め、心臓外科医を目指している夕紀。彼女が研修医として務めている帝都大学病院に、ある日脅迫状が突きつけられる。「医療ミスを公開し、謝罪しないかぎり、病院を破壊する」―。病院はどう対応するのか?犯
使命と魂のリミット 著者:東野 圭吾販売元:新潮社Amazon.co.jpで詳細を確認する ☆内容紹介☆ 最愛の父を失ったあの日。 あの日から拭い去れないでいる恩師と母への疑惑。 その疑いは今日のオペで晴れるのか?それとも深まるのか? ☆レビュー☆ 最愛の加賀刑事モノ『赤
大学病院を舞台に繰り広げられた危機迫る事件と、父の術死に疑惑を抱いていた心臓外科医を目指す女性の秘めた思いを描いた医学サスペンス。犯人探しや謎解きを楽しむというよりも、人間ドラマを説いた作品であり、そのためか緊迫感には欠け、淡々と読み進められた作品だ...
使命と魂のリミット東野 圭吾帝都大学病院で研修医として働く夕紀。医師を目指すきっかけとなったのは大動脈瘤の手術の後にあっけなく逝ってしまった父。 当時中学生だった夕紀は、ふと思い出す中学時代の記憶からひそかにある疑惑を抱いていた。時を同じくして、帝都大学病
久しぶりに東野氏の作品のレビューを書きました。レビューを見てみたい方は当HP↓からどうぞ。Review→PiyoPiyoのReviewへ、から見れます
病院が舞台になっているけれど、ミステリーとして捉えるより、 人の胸の内を描いたヒューマンものと思った方がいいと思う。 ある大手術を軸に、胸の内に拭えない疑惑や悔しさがある研修医夕紀と穣治が、 ラストに向けて心を揺らしていく。 人を恨んだままとか、疑ったままで
使命と魂のリミット氷室夕紀は父の死をきっかけとして、心臓外科医を目指している。今は研修医として、数々のオペに立ち会っている。夕紀が医師を目指したのは、父の死に対して、ひとつの疑惑を感じていたからだった。看護婦の望の恋人である譲治はエンジニア。望....
新潮社 (2006/12/6)ISBN-10: 4103031719なんだか野暮ったい題名で東野圭吾らしくないし、医療ものだし、どうなることかと思って読み始めたが、やっぱり東野圭吾は面白い。ほんと、ハズレを書かない人です。素晴らしい。父親を心臓のバイパス手術の途中で亡くした...
氷室夕紀が医者を志したのには二つの理由があった。一つは父のような人を助けること。もう一つは父の死の真相を知ること。帝都大学医学部を卒業した夕紀は、同大学病院にて研修プログラムを受けている真っ最中だった。現在は内科、外科、救急を経て心臓血管外科に....
まっすぐで、美しくて、正しい小説。あまりに「まっすぐ」すぎる印象もなくはない。やさぐれ刑事キャラが、途中から全面的に正義の化身キャラに切り替わってしまうあたりも、いかがなものか。途中から正義の化身になる
★★★☆医療モノと言うことで、専門的で難しいのではないかとちょっと身構えましたが、特につまずくこともなくさくさくと読めました。が、その読みやすさ故に、どことなく軽い印象がぬぐえません。思いっきり軽ければ(たとえばマンガの「研修医なな子」のように)、軽さの
**************************************************************** 心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を 胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を 前代未聞の危機が襲う。あの日、手術室で何があったのか? 今日、何が起きるのか? 心の限界
「あたし、医者になる。医者になって、お父さんみたいな人を助ける」氷室夕紀は母親の百合恵に向かって宣言した。そして夕紀は帝都大学医学部を卒業して、同大学の研修プログラムを受けている。内科、外科、救急といった部署で研修を受け、夕紀の最終目的である心臓血管外科
使命と魂のリミット東野圭吾 新潮社 2006年12月 氷室夕紀は、父健介を大動脈瘤の手術で失ったことから心臓外科医を目指し、今は研修医として、西園陽平教授のいる帝都大学病院の心臓血管外科に勤務していた。一方、直井穣治は、ある目的の為、帝都大学病院の看
使命と魂のリミット心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。あの日、手術室で何があったのか? 今日、何が起きるのか? 心の限界に挑む医学サスペンス。若くして父を亡くした研修生...
心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う! 大傑作長編サスペンス。
(Web KADOKAWaより)
トラバ今回は通ったみたいで嬉しいです♪
わたしはこの本は「普通」でしたが(笑)多分東野圭吾に求めるハードルが高くなってしまっているからかもしれません(笑)
でもテーマの選び方とかはさすがだと思いました。
タイトルは…どうして?と思ってしまいますが(笑)
こちらもTBさせていただきました!