絶望のむこうに見つけた、やさしい光の物語。ゲームに熱中し、
カレーを立ち食いする--私の見たことのない、「へん」な大人。
生きていくことの魅力をやさしく明るく描き出す注目作。
離婚寸前の父と母にはさまれなにも楽しいことのない毎日を送る
リサの前に現れた彼女は、乱暴できれいで、あっけらかんとしていて、
これまでに見たことのない、へんな大人だった。
幻のデビュー作「春の手品師」を含む、著者会心の短編集。
子供の頃の思考過程。心のねじれや奥底をとてもわかりやすく表現しています。
子供である自分に対等な人間として向き合い、適当なごまかしや気休めを言わない人。
教えてくれた出会いや希望を持つことの大切さ。会えて本当に良かったと思います。
3作品とも微妙なバランスで今までの自分を保っているギリギリの主人公たち。
壊れそうな心。出会うことで自分の足で踏みとどまる力をつけていく物語です。
素敵な「ふじこさん」大島真寿美さんの描く人と人との関係が心に染みる短編集です。
目次・ふじこさん/夕暮れカメラ/春の手品師
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「ふじこさん」大島真寿美
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両親の不仲の中で育ったリサ。小学生なのに、自殺したいと思い毎日がつまらなくてすごく疲...
最近サボり癖がついちゃいましたが、たまにupしますね^^