ミステリー最前線で活躍する作家43人が惜しげもなく披露する、極秘の執筆作法。
作家志望者、ミステリーファン必読の書。
現在活躍中の作家達の創作ノウハウを凝縮した本音満載のすごい本です。
高名な作家たちの小説技法、これは読まずにはいられないという気分になりました。
読んでいるだけでとても刺激的。ここまで手の内を暴露していいのかって思います。
体系立てては教えてくれませんが、作家志望ならジャンルに限らず読むべきです。
一つ一つのテキストが本当にためになりますし、エッセイとして読んでも面白いです。
一人ひとりが個性的なアプローチでミステリーの書き方を伝授しています。
書き手によって考え方が違うのもまた良い部分。密度の濃い本音が満載です。
小説を書くのにはたくさんの方法があるとも、作家次第であるとも言えます。
第1章 ミステリーとは(はじめに人ありき・福井晴敏、
ミステリーを使う視点・天童荒太ほか)
第2章 ミステリーを書く前に(オリジナリティがあるアイデアの探し方・東野圭吾、
どうしても書かなければ、と思うとき・法月綸太郎ほか)
第3章 ミステリーを書く(プロットの作り方・宮部みゆき、プロットの作り方・乙一ほか)
第4章 ミステリーをより面白くする(書き出しで読者を掴め!・伊坂幸太郎、
手がかりの埋め方・赤川次郎ほか)
第5章 ミステリー作家として(シリーズの書き方・大沢在昌、
連作ミステリの私的方法論・北森鴻ほか)
森村誠一、阿刀田高、有栖川有栖、我孫子武丸、東直己、五十嵐貴久、石田衣良、
岩井志麻子、折原一、恩田陸、垣根涼介、香納諒一、神崎京介、船戸与一、北村薫、
真保裕一、北方謙三、今野敏、柴田よしき、朱川湊人、柄刀一、二階堂黎人、楡周平、
野沢尚、黒川博行、馳星周、綾辻行人、逢坂剛、小池真理子、貴志佑介、花村萬月、
山田正紀、横山秀夫ほか日本ミステリー界のほとんどの作家たちが執筆しています。
本当によくこれだけの豪華なメンバーを集められたものだなって思います。
普段読んでいる作家がどこに気をつけて書いているか、どこに力を入れているか。
どういうふうに書くのを理想としているか、様々なことがわかったこともうれしい。
作家志望でなくても小説の企みを意識することで、小説を読む楽しみが増します。
作者の意図を知りミステリーを読むと一層深く裏を考えながら展開を楽しめそうです。
多くの事例、この情報量、この内容でこの値段はかなりお買い得な本です。
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