「悪いうさぎ」若竹七海

家出した女子高生ミチルを連れ戻す仕事を引き受けたわたしは
ミチルの友人たちが次々に行方不明になっていると知って調査を始める。
女探偵、葉村晶シリーズ３作目。

頭脳明晰、美人、危険な目にあってもくぐり抜ける運の強さなどとは無縁。
決して強くもなく、美しくもないドライな感覚のちょっとひねくれた主人公葉村晶。
前作同様、思わぬ形でトラブルにドンドン巻き込まれていきます。
ちょっと意地っ張りで気が強く自分のもろさに自己嫌悪しているような部分に共感。
さまざまな困難に出会い、考え悩んで感じて行動する過程がすごくリアルです。
つぶやいたりする一言に、度々はっとさせられます。
ズタボロになりながら奮闘する場面は手に汗握る思い。
事件の真相は予想を上回るおぞましくグロテスクなもので、かなりえぐいです。
キーワード「悪いうさぎ」若竹七海さんの題名に感心する後味の悪い作品です。

悪いうさぎ 若竹七海

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悪いうさぎ (文春文庫) 若竹七海

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こちらは安全かな？。

こわいわるいうさぎのおはなし (ピーターラビットの絵本 6)

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