ぼく片桐稔は、ある日、姉の家で何者かに頭を殴られ、一ヶ月間意識不明に陥る。
目覚めたぼくは、姉があの日殺されたと知らされ、そして、
鼻から「匂い」を失ったかわりに、とてつもない嗅覚を宿すことになった。
姉を殺したヤツは同じ手口で次々と人妻を手にかけていき、
ぼくはこの尋常ならざる異能を用いて、殺人者に殺された姉の仇を討つことはできるのか?。
斬新な発想で独自の世界を築き続けてきた著者が、満を持して放つ、新たな衝撃作。
類書なき、嗅覚サスペンス。「このミステリーがすごい!」2001年版第4位に輝いた傑作!
読みやすい文章、軽快なストーリー運び、「嗅覚」にまつわる設定も独特でユニーク。
身の回りの「匂い」がオレンジや赤や青の光る透明の結晶となって圧倒。
美しいイメージ。匂いが見えてしまう場面の描写にすごくリアリティがあります。
「匂い」のイメージをここまで美しく視覚化したのは文学史上初めてかも。
犯人を追いつめていく過程と主人公の心の変化を描くSF風味の青春サスペンス。
謎解き要素はゼロですが、緊張感と危機の連続でスピード感に驚きです。
異能「オルファクトグラム」井上夢人さんの優しくて少し寂しい匂いの作品です。
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「オルファクトグラム」井上夢人
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Windows7にアップグレードしてみました。
どうもこんばんは、斜芭萌葱です。
這般の事情で格安アップグレード。アップグレード自体は無事に終わったのですが、成果のほうは……ど、どうなんだろう(...
秋めいてきましたので、久々に読書などしてみました。
香りを視覚化したミステリ!? 読まなくては。と思いながら月日に流され忘れかけていた井上夢人著の「オルファクトグラム」。
7歳の時白血病で亡くなった一卵性双生児のトオルは、風を見ることができた。
片桐稔...
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