坂の上の洋菓子店へようこそ!ある日突然現れた謎の菓子職人・恭也と、新米パティシエ・夏織。
2人の交流を通じて描く洋菓子店の日常と、そこに集う恋人・親子・夫婦たちの人間模様。
甘くほろ苦いパティシエ小説。
森沢夏織は、神戸にあるフランス菓子店“ロワゾ・ドール”の新米洋菓子職人。
ある日の早朝、誰もいないはずの厨房で、飴細工作りに熱中している、背の高い見知らぬ男性を見つけた。
男は市川恭也と名乗り、この店のシェフだと言い張ったが、記憶を失くしていた。
夏織は店で働くことになった恭也に次第に惹かれていくが…。
洋菓子店の裏舞台とそこに集う、恋人、夫婦、親子の切なくも愛しい人間模様を描く、パティシエ小説。
店に突然現れた記憶喪失のイケメンの一年を新米パティシエが語り部となり描写。
謎の男をめぐるミステリーと恋愛モノ・人情ものが相互に絡み合う構成です。
新米職人の女子、店のオーナー、変わった注文を持ち込む客たちとの人間模様。
最近のドラマやハリウッド映画のような起伏の激しい物語好きには不向きと思います。
ストーリーは淡々としていますが、線の太い、しっかりした小説です。
子供の頃食べたアイスクリームを探す客や、思い出のケーキの味を再現したい客。
中々ミステリアスな出だしにこれらのエピソードで面白かったです。
ケーキやチョコレート。おいしそうな描写が多くて、スイーツが食べたくなりました。
活躍「ラ・パティスリー」上田早夕里さんの文章力とお菓子への高い知識が素敵です。
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「ラ・パティスリー」上田早夕里
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昨晩、この本を読了してしまいました。頑張って読んでしまったので、眠いです。
今回のタイトルの本は、ミステリ…ではないのかな~。私はラブストーリー?と思って読みました。私にとっては、めずらしく殺伐としていないお話だと思います。良かったです。
でもさ、この
正直HIROはこの作家さんは知りませんでした。
表紙の中村佑介さんのイラストに惹かれての購入です。
森沢夏織は、神戸にあるフランス菓子店<ロワゾ・ドール>の新米洋菓子職人。
ある日の早朝、誰もいないはずの厨房で、飴細工作りに熱中している、背の高い見知...
ラ・パティスリー (ハルキ文庫) 作者: 上田早夕里 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2010/05 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (5件) を見る 神戸のフランス菓子店を舞台にしたパティシエ小説。もう、行間からバニラビーンズの甘い香りやショコラ
『ラ・パティスリー』
上田早夕里
ハルキ文庫
神戸にあるちょっと知られた洋菓子店《ロワゾ・ロール》を中心に、そこで働く新米職人・森沢夏織の目線で描かれたパティシエ小説。
...
舞台となっているのは、神戸にある<ロワゾ・ドール>というフランス菓子店。
主人公の森沢夏織はここで働く新人の洋菓子職人で、今日も一番に出勤して、皆が出てくる前に準備を整えようとしていた。ところが誰もいない筈の厨房で、飴細工作りをしている見知らぬ男性を見...
トラバさせていただきますね。
公開中の映画『洋菓子店コアンドル』は、
はじめこれが映画化したのかと勘違いしておりました。(^^;