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少し変わった子あります 森博嗣

装画・挿画は、あずみ虫。装幀は鈴木成一デザイン室。
別冊文藝春秋第二五一号から第二六三号まで不定期掲載。
主人公で語り手の私、大学講師(助教授?)の小山は、失踪した後輩、荒木の行方を捜すため、彼が通っていた一風変わった料理店に連絡し訪れます。そこは名前もなく予約のたびに場所が変わり、店が毎回違う若い女性を用意して食事に相伴してくれる謎めいた料理店。
上品な仕草で食事をする女性たちそれぞれの個性と、幻想的な世界へと誘う話に魅了された小山は、足繁く通うことになりますが…。

なぜ客は一人でなければならないのか、場所が必ず変わるのはなぜか、このシステムで採算が取れるのか、女性たちは何者でなぜこの店に来るのか、荒木の失踪はどう関わっているのか、そして結末は…。いくつもの謎を秘めたまま、物語は進んでいきます。
語り手の思考、蘊蓄が示すように、誰でもがこの趣向を楽しめるわけでなく、一定以上のインテリジェンス、知的レベルを客が持たなければ、理解し、楽しめないような構造です。予想の範囲内の結末でしたけど、最後の最後まで気づかせないで…背筋がゾクリ…としました。
淡々とした静かさが作品の色調で、奇妙な味わい、不思議な余韻が残りました。
関連情報 森博嗣の読了本
・・レタス・フライ 森博嗣
・・カクレカラクリ 森博嗣

少し変わった子あります 森博嗣


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「少し変わった子あります」森博嗣
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[T1162] 少し変わった子あります*森博嗣

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[T1171] 『少し変わった子あります』森博嗣

少し変わった子あります森 博嗣 2006年 文藝春秋 P.246★★★★★私は一人微笑んだ。面白いものだなあ、人生とは……、少なくとも生きているうちは、止まることはない。戻ることも、繰り返すこともできない。できないことばかりをいつも振り返って、しかたなく、

[T1172] 少し変わった子あります 森博嗣 文藝春秋

森博嗣さんの、「奇妙な味」とも言えるような、面白い味の小説。

[T1181] 少し変わった子あります   ~森 博嗣~

タイトルどおり、変わった話でした。その風変わりな料理店は場所も毎回変わり、名前もない。そして毎回違う女の子が一緒に食事をする。その女の子たちとの食事、会話を通じ日常目を背けていた様々な出来事に対し

[T1747] 『少し変わった子あります』

今日読んだ本は、森博嗣さんの『少し変わった子あります』です。

[T3461] 少し変わった子あります(森 博嗣 )

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[T17356] 森博嗣 「少し変わった子あります」 

        後輩の荒木から勧められた一風変わった名前のない店。 おすすめは、二人で食事をすること。メニューもなく食事をする相手は 店がどこからか調達して来る。話が進んでいくうちに主人公が別の男に 変わった...

コメント

[C1367]

ぞくりとこわいお話でした。
なぞを解くというより、雰囲気を味わうお話なのでしょうか。解き明かされてないことが多いですよね。


[C1370]

藍色さん、こんばんは。

毎回違う女の人。
話しているうちに自分の中へ中へと気持ちが向いていく。
彼らはどこへ行ってしまうんでしょうか?

[C1371] こんばんは

森さん初読みでしたが
なんだかぐるぐる考えさせられてしまって大変でした(笑)
今でもふとした表紙に教授が頭の中で思い巡らせていたあの思考が
あたしを捕まえます。
でも面白かったし読んでよかったと思える本でしたね。
ラストはゾッとしました(笑)

[C1373]

謎な雰囲気ですよね~、謎のまま最後までいっちゃうし…。でもこういうあやふやな感じも好きだなぁと思います。大人になった…(笑)。

[C1377] こんばんは

一風変わった作風の本でしたね。「奇妙な味の小説」という吉行淳之介の言葉を思い出したりしました。
ひっそりと不条理に繋がる気配。こういう物語、けっこう好きです。あ。背中の痛みは、胃からとちゃいますか?ちゃんとお薬飲んでます?気をつけてくださいね~!!

[C1379]

花さん、こんばんは。
最後に怖さが伝わってきました。
多くの謎は解き明かされないまま終わって、これまでにない物語でしたね。
この感じ、花さんが言われるとおり、描かれる雰囲気を味わうお話でしょう。

ななさん、こんばんは。
毎回違う若い女性が紡ぎ出す話に、イメージが膨らみ、自分の思考に入り込んでいく小山。
その先に何があったのか、どこへ向かったのか、つかみ所がないのも怖い部分でした。

弥勒さん、こんばんは。
森さん初読みだったのですね。これだと好き嫌いがはっきり出ると思います。
この作品、考察や思案をするのはいつものキャラと言えますが、設定やストーリー展開は、なじみの私(?)にも新境地でした。
なので、こういう頭の中で思い巡らせる思考が楽しめたのでしたら、森さんのほかの作品も大丈夫です。いつもはきちんと解決します(笑)。
この記事の末尾、リンク先の「レタス・フライ」に読んだ森作品を書いてます。始めの基本は「すべてがFになる」、シリーズ外作品では「そして二人だけになった」「探偵伯爵と僕」がおすすめです。
すべて記事なしなので、ちょっと涙。

chiekoaさん、こんばんは。
普段の作風と全然違って、すべて謎のままだったのでちょっと戸惑いも(笑)。
でも奇妙な味わいには阿刀田高さんで慣れてましたし、意欲作に挑んだ姿勢は好感が持てました。

ERIさん、こんばんは。
あぁ、そうでした。「奇妙な味の小説」といえば吉行淳之介さんがいました。
“ひっそりと不条理に繋がる気配”…素敵な表現ですね。そういえば、こういうカラーの作品も久しぶりでした。
腰痛、大丈夫とのことでよかったです。背中痛へのお気遣い、ありがとうございます。胃から…というのは、たぶん当たりでしょう。気をつけますね。

[C2087] NoTitle

藍色さん、こんにちは。

女性もお店も謎のまま話が進み、そしてちょっと怖い感じもある、不思議な話でした。
そういえば、謎は何も解決してなかったしね。
でも、なぜか引き込まれた感じで読みました。





[C2095] NoTitle

mintさん、こんばんは。
森博嗣さんは、これまできっちりと論理的な解決をしていたミステリ作家さんなのですが、今回はホラーに挑んだような気もします。
不思議な、静かな余韻が残りましたね。
謎が解決しないままのエンディング。
不満もあるのですが、女性たちの語る雰囲気がそれぞれに楽しめて、引き込まれたような気がしました。

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