一般人には決して知ることができず、日本の政財界からは
「神」と崇め奉られている謎の存在「永代院」。
一族は、当主・由継、本妻と複数の妾、それぞれの子供数十人が、
一般社会との接触を排除した環境で一族だけで暮らしている。
その絶対的な権力の裏には、不可解かつ侵しがたい神秘性があった。
ただ、由継が溺愛した妾の遺児・駒也が、父の若き後妻・鞠絵と
密通し彼女を孕ませたことから、永代院は崩壊への道を歩みはじめる。
裏切りの代償として、十五年後、次期当主の嫡出子・和琴を
殺せと駒也に命じた由継の真意は?
実の弟・和琴との関係を危ぶまれ、“世界の果て”と呼ばれる大学に
“島流し”になった葵を待ち受けるものは?
跡継ぎに決まった和琴が“西の家”で見た永代院の秘密とは?
神と呼ばれた一族の愛憎と官能を描く、幻想少女小説。
宮木あや子が描く、現代の“宮中小説”。装画は鳩山郁子さん。
少女漫画に出てくるような非現実的な一族が本当にいたら?という小説。
一切の情報を秘匿され隔離された謎の名家永代一族が住まう屋敷永代院が舞台。
住んでいるのは「神」と崇められる頭首さまに妃や側室たち、彼女たちの子供たち。
現実社会から閉ざされた一族の人々が織りなす人間模様を描いています。
セレブライフを送る裏での熾烈な跡継ぎ争い。ミニチュア版大奥のような非現実的さ。
ライトノベルめいた永代院ワールドが現実世界と繋がり始める中盤からが真骨頂。
お話の雰囲気はどちらかっていうとキレイ系ですが、設定はぶっ飛んでいてシュール。
淡々としている文章にブラックな展開は、男の方でも面白いと感じるのでは?。
秩序と崩壊「太陽の庭」宮木あや子さんのシュールな乙女世界を楽しみました。
目次・野薔薇/すみれ/ウツボカズラ/太陽の庭/聖母
「太陽の庭」宮木あや子 楽天からも購入できます。
「太陽の庭」宮木あや子
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太陽の庭(2009/11/26)宮木 あや子商品詳細を見る
「雨の塔」が文庫で出るということなので、
それと表紙の似ていた「太陽の庭」を読んでみました。
宮木さんの小説は読みやすいので、
すぐ読み終わっ...
BBクリーム出動!
テカってもいいから乾燥はイヤ!!
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太陽の庭
★★★★
<内容>
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太陽の庭(2009/11/26)宮木 あや子商品詳細を見る
一般人にはその存在を決して知られることなく、政財界からは「神」と崇め奉られている、永代院。屋敷内では、跡目と寵愛を巡る争いが絶えず、子供たちは常に...
今日の読書:『太陽の庭』(宮木あや子)
今日のスイーツ:クッキー2個
今年は太宰治と松本清張が生誕100周年ということで、映像化やらいろいろされてますが、つまりは二人は同級生(『同い年』の意で)なんですよね~。
何となく太宰の方が昔のヒトのイメージなの...
太陽の庭
宮木あや子発売元: 集英社価格: ¥ 1,365発売日: 2009/11/26
おすすめ:★★☆☆☆
「あなたは、誰なのですか」
「私は、永代院の最初の妻でございます」
一般人にはその存在を決して知られること...
宮木あや子「太陽の庭」です。 2006年に「花宵道中」で第5回「女による女のためのR-18文学賞」大賞と読者賞を同時受賞し、デビューした宮木あや子。 一貫して描き続けている世界は「閉塞された世界」かと思います。 実はですね~、わたし、このひとが小説新潮1…
もし興味がありましたら、
宮木さんの「雨の塔」も読んでみてください。
登場人物は違うんですが、
葵が訪れた例の大学が舞台の物語になっています。