施設で育った内気な少年・博人は、進学への援助を得るため、
同い年の樋野と陸の孤島にある屋敷で働き始めた。
整った容姿の樋野には壮絶な過去が。
博人は令嬢の小夜に恋心を抱くが、陰惨な事件で穏やかだった生活は一変する。
禁断のゴシック・ミステリー!!
使用人の死、愛犬の失踪、精神的に不安定になる女主人。
少年達の辛い過去が掘り起こされ、主人一家にかつて起こった悲劇が暴かれます。
秘かに想いを寄せる令嬢と樋野は恋仲になり、博人はだんだん鬱屈。
刑事が頻繁に洋館を訪れ、皆が不信感を募らせている、そんな時起こる惨劇。
トリックよりディティールや雰囲気や切なさがメインの心理サスペンス。面白いです。
ゴシック調の設定。物語は館を襲った惨劇と共に、呆気なく幕を閉じます。
ラストの超展開。大団円といって良いのでしょうか。
虚も実も全て受け入れた主人公の胸にあるのは究極の愛か、果てしない闇か。
美しい「薔薇を拒む」近藤史恵さんの仕掛け。美しくも不気味な余韻が残りました。
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「薔薇を拒む」近藤史恵
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こういう話結構あるなあと思って読んでしまいました。
近藤さん以外の人がいろいろこの手の話を出してるのに、なぜなんだろうとちょっと考えてしまいました。
薔薇を拒むクチコ ...
今日の一冊は、『薔薇を拒む』(2010年5月)。
はじめは、この本、推理小説ですか....などと思いながら読んでましたが.....
ミステリーとしては、なんかちょっと物足りない感じのする話なのですが.....
たぶん、純粋なミステリーのつもりで書かれているのではないだろ...
薔薇を拒む作者: 近藤 史恵出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/05/27メディア: 単行本(ソフトカバー) どこが「禁断のゴシックミステリ」なんだか。 それにしても主人公の少年、どこにそんなしたたかさを隠していたんでしょう。 そこが一番怖いというか不気味というか。
もう2月も半ばになろうとしていますが、先月読んだ本を列記します。
特に面白かったものには印を。
綾辻行人「another」
近藤史恵「薔薇を拒む」
「スターバト・マーテル」
篠田節子「...
薔薇を拒む 作者: 近藤史恵 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2010/05/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 6回 この商品を含むブログ (26件) を見る 感想は コチラ に。 ブラウザ変えました、best_liliumです。Google Chrome。無駄に新しいウィンドウが開かなく
薔薇を拒む(2010/05/27)近藤 史恵商品詳細を見る
内容(「BOOK」データベースより)
施設で育った内気な少年・博人は、進学への援助を得るため、同い年の樋野と陸の孤島にある屋敷で働き始めた。整った容姿...
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