古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負う。
依頼人・北里可南子は、亡くなった父が生前に書いた、
結末の伏せられた五つの小説を探していた。
調査を続けるうち芳光は、未解決のままに終わった事件“アントワープの銃声”の存在を知る。
二十二年前のその夜何があったのか?幾重にも隠された真相は?
米澤穂信が初めて「青春去りし後の人間」を描く最新長編。
五篇のリドルストーリー、結末を書かない物語を作中作として収めた入れ子構造作品。
可南子のもとには、それぞれの小説の結末に当たる「最後の一行」が遺されています。
小説が発見されるごとに、対応する結末が付されていくことになるのです。
リドルストーリーという形式なのに可南子の父はなぜ結末を別に遺していたのかの謎。
芳光は共通項を抽出し事件との関係を手紙や雑誌記事などから読み解いていきます。
組み合わせによって正反対の意味が立ち現れる、二者択一を迫るリドルストーリー。
結末を再構成することによって、語られなかった真実を浮かび上がらせる手法が清新。
娘に真実を語るべきか否か、悩んだ末に父親がとった行為は哀切です。
「読まれてはならない。でも読んでほしい」という想いが暗号に反映されています。
解かれた「追想五断章」米澤穂信さんの新境地の本格ミステリ。展開が圧巻です。
「追想五断章」米澤穂信 楽天からも購入できます。
「追想五断章」米澤穂信
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追想五断章(2009/08)米澤 穂信商品詳細を見る
すべてはあの雪の中に眠っていて、真実は永遠に凍りついている。
というわけで、米澤穂信の新刊、やっと手に入りました。
しかし、分量と...
「追想五断章」
米澤穂信
『このミス2010年版』4位などいくつかのミステリベスト10関連に選ばれている作品。
経済的理由から大学生活を続けられなくなった主人公・芳光は、伯父の経営する古書店でアルバイトをしながら居候生活をしている。
ある日、店に北里可南子と
追想五断章米澤 穂信集英社 2009-08第三位『ミステリが読みたい!』(2010)第四位『このミステリーがすごい!』(2010)第四位『本格ミステリ・ベスト10』(2010)第五位『週刊文春ミステリーベスト10』(20...
追想五断章 作者: 米澤穂信 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2009/08/26 メディア: 単行本 購入: 7人 クリック: 75回 この商品を含むブログ (114件) を見る 五つのリドル・ストーリーで一つの事件の真相を浮かび上がらせる作品。 しかし、残念ながら(私の評価では)これで
「追想五断章」米澤穂信著(2009年)
内容(「BOOK」データベースより)
古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負う。
依頼人・北里可南子は、亡くなった父が生前に書いた、
結末の伏せられた五つの小説を探していた。
調査を続ける...
私もトラックバックさせていただきました。
米澤さんの作品はたまに「あれ?」っていうものもあるんですが、良い作品はすごくはまりますね。新作が待たれます♪
追想五断章 作者: 米澤穂信 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2009/08/26 メディア: 単行本 購入: 7人 クリック: 75回 この商品を含むブログ (114件) を見る 菅生芳光は学資が続かなくなり、叔父の古書店に居候していた。そんなある日、芳光が店番をしているところへ松本か
追想五断章(2009/08/26)米澤 穂信商品詳細を見るこのミスとかですごい上位にあった米澤さんの著書をやっと読みました!
古本屋でアルバイトする主人公が、ある女性から小説を探す依頼を受けるところから話が...
米澤穂信/集英社 米澤穂信の、米澤穂信による、 米澤穂信を選んで読む人の
前回読んだ『ゴールデンスランバー』がすごく面白かったので
ネットで面白そうなのを探して、立て続けにミステリーものを買ってみました
読み終えた第一印象は「地味おもしろい」だった
全体を通してそ...
追想五断章
米澤穂信発売元: 集英社価格: ¥ 1,365発売日: 2009/08
おすすめ:★★☆☆☆
「早計でした。結末こそが最も重要だった」
古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負...
すごくよくできている。
ミステリー好きにはたまらないと思う。
物語の全貌を追うのにほとんどの内容を費やされていて、
主人公の心象がほとんど描かれなかったのが少しだけ残念かな。
それでも、なぜ逃げるようにいてそこに留まりたかったのかという彼の背景
失った...
すごくよくできている。
ミステリー好きにはたまらないと思う。
物語の全貌を追うのにほとんどの内容を費やされていて、
主人公の心象がほとんど描かれなかったのが少しだけ残念かな。
それでも、なぜ逃げるようにいてそこに留まりたかったのかという彼の背景
失った...
米澤穂信の「追想五断章」読んだよ
追想五断章
(2009/08/26)
米澤 穂信
商品詳細を見る
あらすじ : 古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負う。依頼人・北里可...
追想五断章 作者: 米澤穂信 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2009/08/26 メディア: 単行本 購入: 7人 クリック: 76回 この商品を含むブログ (115件) を見る 父が死に学費が払えず大学を休学中の主人公菅生芳光。古書店を営む伯父の家に居候し、店番をしている。復学できる
追想五断章(2009/08)米澤 穂信商品詳細を見る
::: ミステリ ::: ★★★★☆
2010年版、 『本格ミステリ・ベスト10』 で第4位。
同じく、 『このミステリーがすごい!』 第3位。
『ミステリ...
追想五断章(2009/08)米澤 穂信商品詳細を見る
::: ミステリ ::: ★★★★☆
2010年版、 『本格ミステリ・ベスト10』 で第4位。
同じく、 『このミステリーがすごい!』 第3位。
『ミステリ...
追想五断章 米澤 穂信 (著) 5つのリドルストーリーに秘められた物語 古書店アルバイトの芳光は、家の事情で大学を休学中。 親戚の伯父が経営している古本屋でお世話になっている。 大学復学の為のお金が欲しい。 そんな時、亡くなった父が生前に書いたリドルストーリ...
こちらからもお返しさせていただきました。
しっかり練りこまれた構成、さすが米澤さんという感じですね。