物語のすべてが詰まった700ページの宝箱。もう会えないなんて言うなよ。
あなたは思い出す。どれだけ小説を求めていたか。
ようこそ。3年ぶり現代エンターテインメント。
700ページありとても長い作品ですが、その長さには無駄がありません。
ちなみに本の装丁になっている場所は小湊鉄道の飯給駅(画像合成)だそうです。
念願のマイホームに築33年の怖ろしく古い家を選んだ風変りな両親。
さびれつつある商店街の中にあって、看板も以前の屋号そのままになっている建物。
ふたりの行動に戸惑いつつ一緒に引っ越してきた16歳の少年花菱英一が主人公です。
かつて写真館の建物。ある日心霊写真が持ち込まれて英一は謎解きに乗り出します。
英一により、その写真に隠されたさまざまな人たちの思いが明らかになっていきます。
人それぞれのいろいろな生き方。4話ですが10話以上がぎっしり詰まった作品です。
恋、別れ、家族、生、死など、色々な事を考えさせてくれます。
さまざまな人生が写真の中に凝縮されていて、読んでいて胸に迫るものがあります。
ほかにも、幽霊騒動の中で見えてきた英一の弟、ピカの苦しみにはホロリとします。
何気ないしぐさや言葉に、これほどの苦悩が秘められていたと思うと切なかったです。
登場人物の性格や心情を細やかに描いて、幅も深みも持つ魅力ある作品にしています。
皆ちゃんと生きていて素敵。「苦しんでいる人たち」に向けられる眼差しが温かです。
小暮写真館の日々。読後は、春風に吹かれているような心地よさが残ります。
温かい「小暮写眞館」宮部みゆきさんの心がほのぼのとする作品です。

あとがきでSFホラー映画の名作と書かれている作品中の「遊星からの物体X」。
とってもグロテスクな面白さです。怖い映画が好きな方にお勧め。
「小暮写眞館」宮部みゆき 楽天からも購入できます。
「小暮写眞館」宮部みゆき
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花ちゃんこと英一の両親、花菱夫妻が、結婚20周年を機にマイホームを購入した。でもそれは普通の家ではなくて…。表題作をはじめ「世界の縁側」「鉄路の春」など、連作全4編を収録した現代エンターテインメント。
716ページもあるため重く厚く、活字も小さい。 ...
花ちゃんこと英一の両親、花菱夫妻が、結婚20周年を機にマイホームを購入した。でもそれは普通の家ではなくて…。表題作をはじめ「世界の縁側」「鉄路の春」など、連作全4編を収録した現代エンターテインメント。
716ページもあるため重く厚く、活字も小さい。 ...
花ちゃんこと英一の両親、花菱夫妻が、結婚20周年を機にマイホームを購入した。でもそれは普通の家ではなくて…。表題作をはじめ「世界の縁側」「鉄路の春」など、連作全4編を収録した現代エンターテインメント。
716ページもあるため重く厚く、活字も小さい。 ...
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)(2010/05/14)宮部 みゆき商品詳細を見る
もう会えないなんて言うなよ。
あなたは思い出す。
どれだけ小説を求めていたか。
ようこそ、小暮写眞館へ。
3年ぶり現代エン...
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もう会えないなんて言うなよ。
あなたは思い出す。
どれだけ小説を求めていたか。
ようこそ、小暮写眞館へ。
3年ぶり現代エン...
【小暮写真館】 ・・・・・・・・ 宮部みゆき
もう会えないなんて言うなよ。
あなたは思い出す。どれだけ小説を求めていたか。
ようこそ、小暮写眞館へ。著者3年ぶり 現代エンターテインメント
第1話 小暮写眞館
世の中にはいろいろな人がいるから、いろいろ...
宮部みゆきの書下ろしによる現代エンターテインメント。一言で言えば、作者が得意とする高校生の若者たちを主人公にした心温まる人情物である。
宮部みゆき『小暮写眞館』特集ページ
下町の古びた写眞館をそのまま購入して移り住んだ風変わりな花菱一家は、夫婦と高...
「小暮写眞館」 宮部みゆきさん著 講談社 主人公は、高校1年生の花菱栄一。 借家住まいだった花菱家が、家を買うにあたり、選んだのが、寂れた商店街にあった写真館。 とはいえ、花菱父は写真屋ではなく、普通のサラリーマン。 脱サラするつもりもなく、住む家として元
宮部みゆき 「小暮写眞館」 講談社
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)(2010/05/14)宮部 みゆき商品詳細を見る
「小暮写眞館」「世界の縁側」「カモメの名前」「鉄路の春」連作4編を収録した現代エン...
講談社Amazon
家族と、青春と、生と死と。
人間模様の温かさが、心をほのぼのさせる。
その陽だまりの底に、鋭い痛みが息づいている。
加害者はたいてい、普通の人間で。身近な人間で。
積極的な悪意が...
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大好きです。
宮部みゆき。
ミステリー、サスペンス、時代物、怪奇もの。(ファンタジーは・・・食わず嫌いで)
読むと必ず泣き...
読みました!
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)(2010/05/14)宮部 みゆき商品詳細を見る厚さは枕サイズ!
内容バッチリ♪
考えさせられるというか、、、
泣いちゃった。
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ミステリだと思って読んだら違っていて軽く驚いた。
全4話から成る話で、1話を読み終わったときは正直『がんばったぜ、私』とい...
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お正月帰省の間は、私もタオも読書三昧。
今回は雑誌2冊に宮部みゆきの「小暮写眞館」。
花菱家はさびれた商店街の一角にある写真...
昔ながらの写真館を看板もそのままにして住宅として移り住んだ英一一家。そこには写真館の元主人が幽霊として住んでいるなんて噂もあるのでした・・・。というのとは関係ないけど、ある誤解から心霊写真の調査に乗り出した英一は、その写真に隠されたとても悲しいお話を知...
小暮写眞館 (100周年書き下ろし) 作者: 宮部みゆき 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2010/05/14 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 127回 この商品を含むブログ (99件) を見る 両親の酔狂で古い写真館の建物に引っ越すことになった花菱英一高校1年生。看板もそのまま
『小暮写真館』宮部みゆき著 を読み終わりました。
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)(2010/05/14)宮部 みゆき商品詳細を見る
宮部さんの文章は、とても読みやすくて、さくさく読めるし、登場人物の造形や...
小暮写眞館 宮部 みゆき (著) 一年半かけて書いたという書き下ろし。 現代を舞台にした小説では「初のノンミステリー」だそうです。 へぇ~ 私も一年半図書館で待ってやっと順番がまわってきました。 しっかしー!一年半かけただけあって、ぶ・分厚い!! こりゃ辞書?...
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