恋に戦う君を、誰が笑うことができようか?。
何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちに訪れる、小さいけれど大きな変化、
奔放な想像力がつむぎだす不穏で愛らしい物語たち。
短編集。不思議な頭の中味を物語にしたような話が沢山あります。
全8作のうち、半分の4作品がかなり気に入りました。
表題作、とっても笑えます。不条理漫画的な面白さです。
『トロフィーワイフ』発音の小ネタが最高。絶対わからない女ならではの話。
『舟の街』関西人らしい笑いのセンス満載。テンポ良く巧みにずらした会話が読み処。
『ある風船の落下』ある意味切ないラブストーリー。星新一風味です。
他にも引きこもり女の再生を綴った『太陽の上』など引き込まれる話が揃っています。
この短編集のテーマは、恋愛を契機とする世界への回帰です。
奔放な想像力は、ついていくのがしんどいと感じさせるほどです。
でもテーマは鮮やかに伝わってきます。共通している人物像。
何か心につまずきをもちながらも、何かをつかもう、前に進もうとする女性たち。
同じような胸中にいる方、作者と年齢の近い方は共感しやすいと思います。
私たちは足が炎上している男の噂話ばかりしていた。ある日、銭湯にその男が現れて。
足が「炎上する君」西加奈子さんの緩急自在な才気あふれる短編集です。
目次・太陽の上/空を待つ/甘い果実/炎上する君/
トロフィーワイフ/私のお尻/舟の街/ある風船の落下
「炎上する君」西加奈子 楽天からも購入できます。
「炎上する君」西加奈子
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読んでる途中で気づいた。これはなかなかの名作だと▼雑誌『野性時代』に初出の短篇集。最後の一篇だけが書き下ろし。試みにそれぞれの掌編の冒頭の一文だけを書きだしてみようか ...
8つの話が収録された短編集。
思っていたよりファンタジーというか、妄想の世界のような話でびっくりしました。
おもしろかったことはおもしろかったけど、あまりこういうのは好 ...
炎上する君(2010/04/29)西 加奈子商品詳細を見る
久しぶりに西加奈子さん。短編集です。
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私たちは足が炎上している男の噂話ばかりしていた。
ある日、銭湯にその男が現れて…。
何かに...
西さんの作る物語はガチガチの常識をするっと越えさせてくれ、視界を広げてくれる。 お飾りの妻の物語「トロフィーワイフ」と「ある風船の落下」が好き。 「トロフィーワイフ」の中の色彩の美しさだけで蚕豆のペーストとゆで卵の胚芽パンサンドイッチを作るところ、よくわか
「太宰治ナイト2」にて、西さんの人柄が気になり、
また、ピース又吉さんがオススメしていたので、読みました。
「読者としての僕を満足させながら、芸人としての僕を不安にさせる ...
炎上する君
西加奈子/著 2010年4月発行 角川書店
恋に戦う君を、誰が笑うことができようか?何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちに訪れる、小さいけれど大きな変化、奔放な想像力がつむぎだす不穏で愛らしい物語たち。 Google Books
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私もトラバを返してみました。ちゃんとできるてるかちょっと不安ですが。今後ともよろしくお願いします。