たったひとりで県立坂越高校文芸部を守る、ハカセこと河本博士に春が来た。
なんと、可愛い新入生が入部してきたのだ。彼女の名前は、野村愛美さん。
ブンガク少女らしからぬ彼女が、なぜ人気のない弱小文化部に入部を決めたのだろう?
不思議な雰囲気の彼女には、何か秘密がありそうだが。
そんなあれこれを、部員でもないのに文芸部に入り浸っているおれは、
おもしろおかしくUSBメモリに綴り始めた。そのメモリが思わぬ騒動を巻き起こして―。
気鋭の著者が満を持して贈る、学園青春小説の決定版。
ハカセこと河本だけが部員の文芸部に入り浸っているデブの「おれ」こと湧井。
コンプレックスと折り合い、前向きに学校生活を送る等身大な語りがリアルです。
自虐的ですがユーモアを適度に織り交ぜて陰鬱さはなく、むしろ爽快感。
野村さんは、冴えない男子二人しかいない部活になぜ入部したのか?。
野村さんの上履きや靴が盗まれ、人に読まれたら即破滅のメモリまでが盗難に。
ミステリ的謎はどれもシンプル。丁寧な伏線に基づく小さなサプライズを随所に用意。
絶妙なリアル感とドリーム感がバランスを保っていて巧みな作者のセンスが光ります。
リドルストーリー的幕切れが秀逸。今回も、あたたかいホッとできる作品です。
USBの「空色メモリ」越谷オサムさんの爽やかで少し胸が熱くなる青春小説です。
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「空色メモリ」越谷オサム
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最後のページが真っ白で終わるのは戸惑うけど余韻が残るな。青い春の記憶が空色メモリとなっていくお話で、非モテ系の男の子ふたりが文芸部を舞台にどぎまぎしながら一生懸命女の子を好きになっていく。肩の凝らない学園青春小説だよ。
学園ラブコメ? 高校文芸部マイナー路線ですね。 前半、ちょっと、つまらないけど、後半、推理モノっぽくなってからは、グイグイ読ませます。 もどかしい学園初恋恋愛もの好きなら、OK。 75点。 空色メモリ著者:越谷 オサム販売元:東京創元社Amazon.co.jpで詳細…
オモチロイ。高校の学園青春小説。爽やかでなくて爽やかなのがいい。主人公は90キロ超えのデブ、陸。部員でもないけど入り浸ってる文芸部には、唯一の部員・メガネ男のハカセ高3の春そんなハカセに春が。可愛い新入生が入ったのだ。その日常を、空色USBメモリにつづる
オモチロイ。高校の学園青春小説。爽やかでなくて爽やかなのがいい。主人公は90キロ超えのデブ、陸。部員でもないけど入り浸ってる文芸部には、唯一の部員・メガネ男のハカセ高3の春そんなハカセに春が。可愛い新入生が入ったのだ。その日常を、空色USBメモリにつづる
お返しバックしてみました。うまく行ってるといいですけど。