団地に住んでいる薫子と雪乃は、幼なじみ。その二人の前にあらわれた転校生の晴人。
薫子と雪乃が知っていたのは「ボタンを押すと世界が沈んでしまう」ということ。
しかし晴人が知っていたのは、「ボタンを押すと願いが叶う」ということ。
どちらが真実?三人は、真実を探しもとめ動きだす。
―団地を舞台に心の揺れ動きを丁寧に描き出した物語。
噂を知った子どもたちが、ボタンの真相を調べながら関わってくる展開です。
日々、変化をとげていく子どもたちを瑞々しい筆致で捉えた物語。
身近な生活の中で、ふっとホントに起きてくれそうな「不思議」が描き出されています。
読んでいて止まらなくなるくらい面白かったです。
懐かしいような、嬉しいような素敵な気分を味わうことができます。
小学生が読むより中学・高校生あたりの子どもたちが一番共感できそうに思います。
団地「すりばちの底にあるというボタン」大島真寿美さんの瑞々しい筆致が素敵です。
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