男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。
その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。
彼女のチームは新宿のビデオ店から一本の裏ビデオを押収した。
そこに映されていたのは残虐な輪姦シーン。
それも、男が男の肉体をむさぼり、犯す。やがて、殺されていくビデオの被害者たち。
緑子は事件を追い、戦いつづける、たった一つの真実、女の永遠を求めて―。
性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた衝撃の新警察小説。第十五回横溝正史賞受賞作。
再読。強烈な個性を持つ主人公の緑子。怒ったり泣き喚いたり感情が激しいです。
話のテンポがよくスピード感のある展開。読み進む内にどんどん惹きこまれていきます。
艶っぽい部分がかなりあって、初読みでは緑子の奔放さに思わず引いてしまいました。
でも緑子の行動を完全否定出来ない。ある部分、共感出来るところがあります。
正しいとか間違っているとかでは括れないこと。
男と女の絶対的な「性」の違いを緑子を通じて感じることができます。
裏切りや妬み、愛情や嫌悪。様々な感情が詰まっていて胸がいっぱいになります。
登場人物達も緑子に負けずとても魅力的。最後まで大いに楽しめた作品です。
鮮烈な「RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠」柴田よしきさんの衝撃のデビュー作です。
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RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠 (角川文庫)柴田 よしき角川書店 1997-10by G-Tools
「聖なる黒夜」のコメントでオススメしていただいた時は「女のドロドロが苦手だから…」と及び腰になっていたのですが…。
読...
RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠 柴田 よしき 柴田氏のデビュー作であり代表作でもあるらしい。 女刑事緑子シリーズ。 女刑事だとどうしても音道貴子と比較しちゃう。 警察という男
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